「あ」
指の先に触れた温度に、みさきが小さな声を出す。
その手は、浩平によって支えられていた。そうして浩平の剥き出しになった器官へと導かれていた。
「離していいよ、浩平君」
「ああ…」
「大丈夫だよ…慎重にするからね」
みさきが言うと、浩平がゆっくり手をどけて、同時に脚を少し開く。それに合わせて、みさきはベッドに座った浩平の脚の間に入っていった。
つぅ…
かすかに触れていた人差し指と中指が、少しずつ浩平の器官への密着を強めていく。側面部分の形を少しずつ確かめていくようにして、みさきの指が移動していく。
「熱いね…」
そう言うと同時に、薬指と小指がぴたぴたとペニスにまとわりついた。その四本の指で出来た面が幾度かペニスを撫でたかと思うと、くるりと親指が動く。きっちりとみさきの手がペニスを包み込む。
「先輩…」
「浩平君、痛くない?」
「大丈夫」
浩平が言うと、みさきは逆の手の人差し指を自分の手が包んでいる器官に当てた。
手の平からはみ出してしまっている先端部分に、みさきの指がそっと触れる。端から端へ、尿道口の部分の上を通り過ぎるようにしての移動だった。
「……ごめんね」
「え?」
「今浩平君、痛かったでしょ」
「いや…別に」
浩平は言った。だがみさきの指は亀頭部分と幹の部分を分かつ段差に触れたかと思うと、すぐ引っ込む。
「ここも…なんだ」
「あ…」
みさきは浩平の微細な反応をすぐに読みとっているようだった。
「痛いところに行きそうになったら、ちゃんと言わないとだめだよ」
「…わかった」
みさきはそこから自分の手の平がつかんでいる部分を一気に越えて、根元近くの部分を探り始めた。指先がふにゃりとした感触の部分まで移動していくと、みさきの動きはさらに慎重な物になっていく。
「あ…これ」
「ん…?」
「ころころ、してる」
浩平の反応を見定めながらのゆるい動きだったが、みさきは指先で球形の物をつついていた。
「ふたつ、あるね」
「そりゃな…」
「面白いね」
「そうか?」
「うん」
みさきは屈託無く笑む。
「ふぅん…」
「あ、浩平君、待たせちゃってごめんね」
「いや、いいけど」
「もうそろそろ、いくよ」
みさきは言いながら、浩平の体により身を近く寄せた。
ぱっ、とみさきの唇が大きく開いて…浩平のペニスをしっかりとくわえこむ。
「………」
浩平は気恥ずそうな、ほんの少し苦しそうな表情になっていた。と言っても、痛みが感じられたからではない。
じゅるぅっ…じゅるん…
先端部分を大きくなめ回し始めたみさきのタッチが、未知の官能を浩平にもたらしたからだ。みさきの中で動くのとは違う、ピンポイントで技巧的な刺激が浩平を襲う。それに加えて、強く握りしめられた幹の部分もじわじわと昂りを覚えていく。
じゅる、じゅる
みさきは、浩平がかすかに痛みを覚えた部分を正確によけて舐め続けていた。唾液のねっとりした音が響き、浩平のペニスはあっという間にべとべとになっていく。そこには浩平がガマンしきれずに出した透明な雫も混ざっていたはずだったが、みさきは気にする素振りもなかった。
手の方も、ただ握りしめていた動きから段々ぐいぐいとしごき上げるような動きになってくる。その変化は少しずつだったが、気づいたときにはもう浩平のペニスはシュッシュッという音を立てながら絞り上げられ始めていた。
「み、みさき先輩…すごい…」
「………」
みさきが得意げな表情を見せた。浩平に連れられている時はぼーっとしているかおろおろしているかの方が多いみさきだが、こういう時だけは先輩風になる。もっとも、威圧的な物はまるで感じさせないような平和な表情でもあるのだが…
じゅる…じゅる
「う…うっ」
しかし、顔が平和だからと言って行っている行為の刺激は小さくならない。浩平はみさきに吸い取られるようにして射精の瞬間が近づいてくることを感じていた。
「みさき先輩っ…」
じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ
浩平が情けない声を出すより前に、みさきは深くペニスをくわえこんで口でピストン運動を行い始めた。浩平の状態は分かり切っているようだ。
「で、出るっ」
…びゅっ!
第一の射出が生まれた瞬間…みさきは浩平のペニスを根元の所まで迎え入れ、ぎゅっと唇で強く締め付けた。
びゅっ、びゅ…びゅっ、びゅっ…びゅ
「う…はぁっ…」
みさきの唇が押さえているところを、精液が通り抜けていくのが分かる。それは外部に飛び出た瞬間、みさきの口がしっかり受け止めて飲み込まれていった。
じゅぅぅぅ…
「く…」
浩平の射出が止まると、みさきは根元から先端まで強くしごき上げていく。
ちゅる、ちゅる
そして先端部分を舌で転がしてから、
ちゅぽっ…!
やっと浩平のペニスを解放した。
「…参った」
「浩平君、気持ちよかった?」
「負けた」
「うー、それじゃ嬉しいのかどうかわからないよ」
「いや、嬉しいけどな」
「雪ちゃんに、せっかくお年玉の上げ方を教えてもらったのに」
「…深山さんなのか…」
浩平は頭の後ろを掻いた。
「でも、浩平君が嬉しいと思うならお正月を過ぎてもしてあげるよ」
「そうか。嬉しかった。感動だ」
「なんだか変だよ」
「でも、こういうのが正月じゃなくても出来るのは間違いないな」
「そうだね、お正月だから出来ることをしたいね」
「先輩、着物持っていないのか?」
「着物? 初詣に行くみたいなのかな」
「それを先輩が着たままやってみるというのを考えた」
「…なんだか違うと思うよ」
「そうか?」
「うん」
みさきは不平そうにうなずいた。
「じゃあ、初詣行くか?」
「うん。迷子にならないように、浩平君の手をちゃんと握っているよ」
「頼むぞ、先輩」
「もう人ごみも慣れたから平気だよ」
指の先に触れた温度に、みさきが小さな声を出す。
その手は、浩平によって支えられていた。そうして浩平の剥き出しになった器官へと導かれていた。
「離していいよ、浩平君」
「ああ…」
「大丈夫だよ…慎重にするからね」
みさきが言うと、浩平がゆっくり手をどけて、同時に脚を少し開く。それに合わせて、みさきはベッドに座った浩平の脚の間に入っていった。
つぅ…
かすかに触れていた人差し指と中指が、少しずつ浩平の器官への密着を強めていく。側面部分の形を少しずつ確かめていくようにして、みさきの指が移動していく。
「熱いね…」
そう言うと同時に、薬指と小指がぴたぴたとペニスにまとわりついた。その四本の指で出来た面が幾度かペニスを撫でたかと思うと、くるりと親指が動く。きっちりとみさきの手がペニスを包み込む。
「先輩…」
「浩平君、痛くない?」
「大丈夫」
浩平が言うと、みさきは逆の手の人差し指を自分の手が包んでいる器官に当てた。
手の平からはみ出してしまっている先端部分に、みさきの指がそっと触れる。端から端へ、尿道口の部分の上を通り過ぎるようにしての移動だった。
「……ごめんね」
「え?」
「今浩平君、痛かったでしょ」
「いや…別に」
浩平は言った。だがみさきの指は亀頭部分と幹の部分を分かつ段差に触れたかと思うと、すぐ引っ込む。
「ここも…なんだ」
「あ…」
みさきは浩平の微細な反応をすぐに読みとっているようだった。
「痛いところに行きそうになったら、ちゃんと言わないとだめだよ」
「…わかった」
みさきはそこから自分の手の平がつかんでいる部分を一気に越えて、根元近くの部分を探り始めた。指先がふにゃりとした感触の部分まで移動していくと、みさきの動きはさらに慎重な物になっていく。
「あ…これ」
「ん…?」
「ころころ、してる」
浩平の反応を見定めながらのゆるい動きだったが、みさきは指先で球形の物をつついていた。
「ふたつ、あるね」
「そりゃな…」
「面白いね」
「そうか?」
「うん」
みさきは屈託無く笑む。
「ふぅん…」
「あ、浩平君、待たせちゃってごめんね」
「いや、いいけど」
「もうそろそろ、いくよ」
みさきは言いながら、浩平の体により身を近く寄せた。
ぱっ、とみさきの唇が大きく開いて…浩平のペニスをしっかりとくわえこむ。
「………」
浩平は気恥ずそうな、ほんの少し苦しそうな表情になっていた。と言っても、痛みが感じられたからではない。
じゅるぅっ…じゅるん…
先端部分を大きくなめ回し始めたみさきのタッチが、未知の官能を浩平にもたらしたからだ。みさきの中で動くのとは違う、ピンポイントで技巧的な刺激が浩平を襲う。それに加えて、強く握りしめられた幹の部分もじわじわと昂りを覚えていく。
じゅる、じゅる
みさきは、浩平がかすかに痛みを覚えた部分を正確によけて舐め続けていた。唾液のねっとりした音が響き、浩平のペニスはあっという間にべとべとになっていく。そこには浩平がガマンしきれずに出した透明な雫も混ざっていたはずだったが、みさきは気にする素振りもなかった。
手の方も、ただ握りしめていた動きから段々ぐいぐいとしごき上げるような動きになってくる。その変化は少しずつだったが、気づいたときにはもう浩平のペニスはシュッシュッという音を立てながら絞り上げられ始めていた。
「み、みさき先輩…すごい…」
「………」
みさきが得意げな表情を見せた。浩平に連れられている時はぼーっとしているかおろおろしているかの方が多いみさきだが、こういう時だけは先輩風になる。もっとも、威圧的な物はまるで感じさせないような平和な表情でもあるのだが…
じゅる…じゅる
「う…うっ」
しかし、顔が平和だからと言って行っている行為の刺激は小さくならない。浩平はみさきに吸い取られるようにして射精の瞬間が近づいてくることを感じていた。
「みさき先輩っ…」
じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ
浩平が情けない声を出すより前に、みさきは深くペニスをくわえこんで口でピストン運動を行い始めた。浩平の状態は分かり切っているようだ。
「で、出るっ」
…びゅっ!
第一の射出が生まれた瞬間…みさきは浩平のペニスを根元の所まで迎え入れ、ぎゅっと唇で強く締め付けた。
びゅっ、びゅ…びゅっ、びゅっ…びゅ
「う…はぁっ…」
みさきの唇が押さえているところを、精液が通り抜けていくのが分かる。それは外部に飛び出た瞬間、みさきの口がしっかり受け止めて飲み込まれていった。
じゅぅぅぅ…
「く…」
浩平の射出が止まると、みさきは根元から先端まで強くしごき上げていく。
ちゅる、ちゅる
そして先端部分を舌で転がしてから、
ちゅぽっ…!
やっと浩平のペニスを解放した。
「…参った」
「浩平君、気持ちよかった?」
「負けた」
「うー、それじゃ嬉しいのかどうかわからないよ」
「いや、嬉しいけどな」
「雪ちゃんに、せっかくお年玉の上げ方を教えてもらったのに」
「…深山さんなのか…」
浩平は頭の後ろを掻いた。
「でも、浩平君が嬉しいと思うならお正月を過ぎてもしてあげるよ」
「そうか。嬉しかった。感動だ」
「なんだか変だよ」
「でも、こういうのが正月じゃなくても出来るのは間違いないな」
「そうだね、お正月だから出来ることをしたいね」
「先輩、着物持っていないのか?」
「着物? 初詣に行くみたいなのかな」
「それを先輩が着たままやってみるというのを考えた」
「…なんだか違うと思うよ」
「そうか?」
「うん」
みさきは不平そうにうなずいた。
「じゃあ、初詣行くか?」
「うん。迷子にならないように、浩平君の手をちゃんと握っているよ」
「頼むぞ、先輩」
「もう人ごみも慣れたから平気だよ」
…ぃ…
俺は、ほとんど音も立てずに玄関のドアを開けた。
音がしなかったのは、行き際にドアにサンダルを挟んでおいたからだ。完全にドアを閉めておいたなら、ノブを回す音と開け始めのきしみで絶対に気づかれてしまっただろう。不用心と言えば不用心だが、郊外のマンション、しかも廊下の端にある部屋に変なのが来るとも思えない。それに家を空けていたのはほんの30分かそこらだ。
俺は、ドアの隙間から身体を侵入させると、最初と同じようにサンダルを挟む形で慎重にドアを閉めた。ゴムのサンダルはドアの重みをきちんと吸収して、音は今回も立たない。
すぅ…
口の中だけで深呼吸をして、俺はそろりそろりと玄関から家に上がる。靴はドアの前でもう脱いでいた。さらに、ハーフパンツとトランクスまで脱いで、紙袋の中に押し込んでおいた。一瞬のことだったとは言え、人気のないマンションだからこそできた芸当だ。
入ってすぐの所は台所になっていて、床はフローリングだ。暑苦しかったが、靴下もぶ厚めなものを履いている。足をほとんど上げずに滑るように歩いていると、猫のように無音で歩くことができた。
ぱさ…ぱさっ
ふすまが開けっ放しになっている向こうの和室からは、洗濯物を畳んでいるらしい音が聞こえてきていた。俺の足音に負けず劣らずの小さな音だったが、向こうは隠そうとしているわけではないので断然俺の音の方が小さい。
恐らく、俺が入ってきたことに気づいていることはないだろう。気づいているなら呑気に洗濯物を畳み続けているわけがない。
俺は台所のフローリングが終わる辺りになると、いっそう足を進める動きを慎重なものにした。小さなベランダにつながるサッシ、そこから入ってくる陽の光。昼間はずっと光が当たっているから、畳が簡単に変色してしまうほどだ。
その中に、先輩の姿があった。畳の上に座って、目の前に置いた洗濯物をひとつひとつ取ってはゆっくりと畳んでいる。俺はその姿を、台所と和室の間に立ってしばらく見つめていた。
先輩の瞳は、俺の方を見ている。と言っても、俺に気づいているわけではない。洗濯物を置いているのが六畳の真ん中なので、部屋の奥にいる先輩の身体全体が俺の方を向いているというだけの事だ。
すぅっ…はぁっ…すぅっ…
口の中で、軽く小刻みな呼吸を繰り返してから俺は思いきって和室の中に入っていった。
畳の上はフローリングに比べれば摩擦が大きくて、滑らせるだけでも音が立ってしまいそうだ。俺は畳の上に足の裏を押しつけてはそっと持ち上げて少し足を進め、また足の裏を畳に押しつけるというステップを繰り返す。バランスをきちんと取りながら静かに進むのはなかなか難儀な作業だ。
だが、その俺の滑稽な歩き方をしている前で、先輩は何事もないかのように洗濯物を畳んでいる。もうだいぶ洗濯物の量も減ってきたが、シャツが2枚ばかり残るだけになった頃には、俺は先輩の呼吸の音が聞こえるほど近くまで来ていた。
薄いシャツをこれまでと同じペースで畳んでいる先輩の身体。俺はその身体に触れそうなほど近くまで手を伸ばし、わきわきと手を動かして次のアクションをイメージする。呼吸は止めていた。10センチの近くまで手を近づけても、先輩は気づいていない。
ぱさっ…
がしっ!
「……えっ…」
最後のシャツが洗濯物の上に置かれた瞬間、俺は一気に先輩の身体につかみかかった。
ばたっ…
先輩は何が起こっているのかすらわからないようで、呆然とした表情のまま畳の上に倒れる。一瞬遅れて、積み上げられた洗濯物がばさばさと崩れ落ちた。
はぁ…はぁっ!
「あっ…あ!? …ふぐっ…」
詰めていた息を一気に吐き出し、獣のような荒い呼吸になった俺に初めて先輩は怯えの声を出した。本気で怯えている声だ。俺だとは分かっていない。叫び声を出される危険性を感じ取り、俺は先輩の口を手でふさいだ。
「んんーっ! んっ…」
俺が逆の手で胸をわしづかみにすると、先輩は恐怖の顔で暴れる。俺は体重をかけて、先輩の動きを奪った。運動をしない先輩が、俺の全力を跳ね飛ばせるわけもない。ばたばたと手足を動かしてはいたが、それだけだ。
隣もその隣も、昼間は誰もいなくなる。そして階下はしばらく前から人が入っていない。この音だけで人が駆けつけてくるとは考えられなかった。
いつもは丁寧に扱っている胸を思うがままに揉んでしまうのは新鮮だ。それに、先輩の胸は小さい物ではないのでいい加減に扱っても柔らかい弾力を返してきていた。ブラジャーの上からでもよくわかる。
先輩は動くのに疲れてきたのか、だんだんと抵抗しなくなってきた。それを見計らい、俺は畳まれていたタオルのひとつを手に取る。
「はぁっ…」
俺が一瞬口を押さえる手を離すと、先輩は苦しそうに息を吸う。暴れたせいで息苦しくなっていたようだ。その間に、俺は素早く先輩の口にタオルを巻いて頭の後ろで縛り、簡単な猿ぐつわにした。
「っ……っっ…」
先輩は再び呼吸しにくくなった中で、懸命に酸素を求めて息をし始める。暴れた事による呼吸の乱れが収まってくると先輩の苦しそうな様子も収まってきたが、先輩は呼吸の乱れですっかり疲れてしまったようだった。
俺は体重を十分にかけながら先輩の脚の方に移動し、黒いスカートを一気にたくし上げる。
「っ」
先輩が絶望的な顔になった。そして間髪入れず、白いシンプルなショーツを子供相手にするようにずるずると引きずり下ろす。できれば引きちぎりたかったが、ゴムの弾力があるショーツを破くのは大変そうなので諦めた。そのまま、躊躇せずに先輩のあそこを触り始める。
「っ、っ」
さすがに先輩は身体をよじらせて抵抗したが、俺の指を拒めるはずがなかった。粘膜の中に俺の指が入り込んでいく。
温かくねっとりしたひだひだを、俺はこねるように愛撫した。いつもならもっと順を追っている所だが、今は適当に、俺のしたいように指を動かす。
「ふっ…んっ…」
先輩の鼻腔から漏れてくる息の音が、すこし湿り気を帯びてくる。俺は試しにクリトリスを撫でてみた。
「んっ…んんぅ…」
先輩は力無く首を左右に振って、目を閉じてしまう。俺が指を動かし続けると、何度も何度も先輩は首を振って、目をより固く閉じていった。口がふさがれているためか、鼻腔から漏れ出す湿った吐息の音はどんどん大きくなってくる。
ちゅく…
ひょっとしてと思って先輩の中に人差し指の先を入れてみると、濡れていた。
「……!」
先輩がずる、ずると身体を引きずって逃げようとしたので俺は体重をかけ直す。そして、逆の手の親指の腹でクリトリスをふにふにと押しつぶしながら、先輩の中にもっと深く指をつっこんでみた。
先輩の目からはぽろぽろと涙がこぼれて来ている。ひくっ、ひくっとしゃくり上げている所を見ると悲しみで泣いてしまったようだった。
ちゅくちゅくちゅく…
俺は無言で先輩の中に入れた指を動かし、クリトリスを圧迫する。先輩の中はどんどん濡れてきていたので二本目の指を入れてみると、これもやすやすと受け入れた。いつもしている事をすっ飛ばしているのに、いつもとあまり変わらないくらい感じているように見える。
ただ…
ひくっ…ぐすっ…ぐすんっ…
先輩の中がぐちょぐちょになってくるのと比例するように、先輩の泣き声は大きくなってきていた。もちろんタオルのせいで声はほとんど聞こえないが、そのために余計に可哀想にも見える。顔は涙で赤くはれ上がっていた。先輩の泣き顔なんて、俺は見たことがほとんどないから免疫がない。
ひくっ…ぐす
それを見ていると、段々と俺は興奮が冷めてきてしまった。
…ちゅく
「………」
俺は、先輩の中から指を抜いてクリトリスも解放する。かけた体重はそのままだったが、それ以上は何もせずに先輩のことを見つめた。
ひくっ…ひく…
一度ついた泣き癖はすぐ戻るはずもなく、先輩はまだ泣きじゃくっている。俺は、ため息をつきながら口を開こうとした。自分の名前をみさき先輩に告げようとした。
ふるふる…
その時、先輩が首を振る。
「………」
俺は意味がわからず、黙った。
ぐっ…ぐぐ…
「………」
一瞬、頭が真っ白になる。
先輩は、腰を持ち上げてヘアまで濡れそぼったあそこを俺に突き出そうとしていた。俺の体重に押さえつけられた身体を、よじらせながら持ち上げて必死にあそこを俺に向かって示している。
さらに、先輩の手が自分のあそこに向かって…きわどい辺りを触り始める。
ひくっ…ひく
みさき…先輩…
先輩は…泣きながら、俺を誘っていた。もっと触って欲しいと、感じさせて欲しいと…全身で示していた。今は、俺は先輩にとって他人のはずなのに…
…がっ。
俺は先輩の腰を荒々しくつかんだ。
そして、部屋に入った時から勃起しっ放しだったアレを先輩のあそこに押しつける。ぬるぬるになった先輩のあそこの中で、先輩の入り口を見つけるのは簡単なことだった。いちいち見なくても、それくらいはすぐわかる。
ぐぢゅるぅ…
濡れ濡れた音を立てながら、俺のアレは一瞬で先輩の中に入った。やわやわと締め付けてくる柔肉の感触の中を突き進むのは最高だ。
「………」
先輩は俺の突っ込んだ衝撃で身体を少し動かしたが、それ以上に苦痛を感じている様子はなかった。まだ半分泣いているようだが、顔はさっきの悲痛な調子に比べるとだいぶゆるんできている。泣きながら感じているのだ。
ぐぢゅっ! ぐぢゅっ!
バシバシと打ちすえるように腰を突き出すと、派手な水音がした。最初からこんな勢いで動いたのは初めてだ。何も考えずに柔肉を押し広げる。それを何度も繰り返す。幾度繰り返しても、先輩の中は強い抵抗を返していた。そして俺のアレの圧力に屈し、開いていく。抵抗を小気味よく突き破れる絶妙のバランスがあった。
「はぁ…はぁっ」
俺は一度動きを止めて、先輩の一番深くにアレを埋める。すると先輩のあそこは一定の周期でいやらしく俺のペニスを締め付けてきた。動きを止めてみると、先輩の中がぐちゅぐちゅに濡れているのが改めてわかる。普段でもこんな濡れ方はしない。
俺よりも、今の「俺」の方がイイということか。
ぐぢゅ、ぐぢゅっ! ぐしゅっ!
激しい感情の動きにまかせて、俺は先輩の中を突きまくった。何も考えずに先輩の一番奥を揺さぶるほどに突き続ける。どう考えても感じるよりは痛がりそうな衝撃だったが、先輩は苦痛に思っていないようだった。泣きはらした顔はもちろんそのままだが、既に泣いているわけではないようだ。俺のアレをくわえこんで、気持ちよくなってしまっているようだった。
ぐぢゅ、ぐぢゅ…
体力が尽きてしまいそうになるほどに俺は腰を動かす。テクニックなんてない、ただ闇雲に突いているだけだ。それでも先輩の中はじゅぽじゅぽと音を立てて温かく、ぬめぬめして気持ちよかった。たぶん、いつもより。
そんな突き方を延々としている間に、すっかり俺のアレは充血して快感を溜め込んでしまった。
「………」
しかし俺は動きを止めない。猛烈な射精感がせり上がってくるが、同じペースで突き続ける。俺は5秒と持たせることができなかった。
「うううううっ…出るっ…」
…びゅびゅっ! びゅっびゅっ! びゅびゅ…
口の中が香りの良い酸味のようなもので満たされるのを感じながら、俺は果てた。生まれて初めて感じるような虚脱感を覚えながら、どろりとした精液をすごい勢いで出す。尿道を通って出るたびに下半身が崩れ落ちてしまいそうになるほどの強烈な射精だった。
先輩の顔は…表情は…俺には見えない。よく、わからない。ただ、全身は涙と汗と愛液と精液でべとべとだ。汚れている。
びゅ…びゅ。
じゅる…
俺は最後の一滴を注ぎ込むと同時に、アレを思い切り引き抜く。そして、まだ入れているような痺れた感覚をアレの先っぽに感じながら、洗濯物の散乱した中を走って家を飛び出した。
ぱさっ。ぱさ…
「おかえりなさい、浩平君」
西日の入ってくる中で、にっこりと微笑んだ先輩の顔。綺麗に積まれていく洗濯物。
「…ただいま。みさき先輩」
俺は異世界に連れ込まれたような気がしながらも、笑い返しながら畳の上に荷物を投げて座っていた。
俺は、ほとんど音も立てずに玄関のドアを開けた。
音がしなかったのは、行き際にドアにサンダルを挟んでおいたからだ。完全にドアを閉めておいたなら、ノブを回す音と開け始めのきしみで絶対に気づかれてしまっただろう。不用心と言えば不用心だが、郊外のマンション、しかも廊下の端にある部屋に変なのが来るとも思えない。それに家を空けていたのはほんの30分かそこらだ。
俺は、ドアの隙間から身体を侵入させると、最初と同じようにサンダルを挟む形で慎重にドアを閉めた。ゴムのサンダルはドアの重みをきちんと吸収して、音は今回も立たない。
すぅ…
口の中だけで深呼吸をして、俺はそろりそろりと玄関から家に上がる。靴はドアの前でもう脱いでいた。さらに、ハーフパンツとトランクスまで脱いで、紙袋の中に押し込んでおいた。一瞬のことだったとは言え、人気のないマンションだからこそできた芸当だ。
入ってすぐの所は台所になっていて、床はフローリングだ。暑苦しかったが、靴下もぶ厚めなものを履いている。足をほとんど上げずに滑るように歩いていると、猫のように無音で歩くことができた。
ぱさ…ぱさっ
ふすまが開けっ放しになっている向こうの和室からは、洗濯物を畳んでいるらしい音が聞こえてきていた。俺の足音に負けず劣らずの小さな音だったが、向こうは隠そうとしているわけではないので断然俺の音の方が小さい。
恐らく、俺が入ってきたことに気づいていることはないだろう。気づいているなら呑気に洗濯物を畳み続けているわけがない。
俺は台所のフローリングが終わる辺りになると、いっそう足を進める動きを慎重なものにした。小さなベランダにつながるサッシ、そこから入ってくる陽の光。昼間はずっと光が当たっているから、畳が簡単に変色してしまうほどだ。
その中に、先輩の姿があった。畳の上に座って、目の前に置いた洗濯物をひとつひとつ取ってはゆっくりと畳んでいる。俺はその姿を、台所と和室の間に立ってしばらく見つめていた。
先輩の瞳は、俺の方を見ている。と言っても、俺に気づいているわけではない。洗濯物を置いているのが六畳の真ん中なので、部屋の奥にいる先輩の身体全体が俺の方を向いているというだけの事だ。
すぅっ…はぁっ…すぅっ…
口の中で、軽く小刻みな呼吸を繰り返してから俺は思いきって和室の中に入っていった。
畳の上はフローリングに比べれば摩擦が大きくて、滑らせるだけでも音が立ってしまいそうだ。俺は畳の上に足の裏を押しつけてはそっと持ち上げて少し足を進め、また足の裏を畳に押しつけるというステップを繰り返す。バランスをきちんと取りながら静かに進むのはなかなか難儀な作業だ。
だが、その俺の滑稽な歩き方をしている前で、先輩は何事もないかのように洗濯物を畳んでいる。もうだいぶ洗濯物の量も減ってきたが、シャツが2枚ばかり残るだけになった頃には、俺は先輩の呼吸の音が聞こえるほど近くまで来ていた。
薄いシャツをこれまでと同じペースで畳んでいる先輩の身体。俺はその身体に触れそうなほど近くまで手を伸ばし、わきわきと手を動かして次のアクションをイメージする。呼吸は止めていた。10センチの近くまで手を近づけても、先輩は気づいていない。
ぱさっ…
がしっ!
「……えっ…」
最後のシャツが洗濯物の上に置かれた瞬間、俺は一気に先輩の身体につかみかかった。
ばたっ…
先輩は何が起こっているのかすらわからないようで、呆然とした表情のまま畳の上に倒れる。一瞬遅れて、積み上げられた洗濯物がばさばさと崩れ落ちた。
はぁ…はぁっ!
「あっ…あ!? …ふぐっ…」
詰めていた息を一気に吐き出し、獣のような荒い呼吸になった俺に初めて先輩は怯えの声を出した。本気で怯えている声だ。俺だとは分かっていない。叫び声を出される危険性を感じ取り、俺は先輩の口を手でふさいだ。
「んんーっ! んっ…」
俺が逆の手で胸をわしづかみにすると、先輩は恐怖の顔で暴れる。俺は体重をかけて、先輩の動きを奪った。運動をしない先輩が、俺の全力を跳ね飛ばせるわけもない。ばたばたと手足を動かしてはいたが、それだけだ。
隣もその隣も、昼間は誰もいなくなる。そして階下はしばらく前から人が入っていない。この音だけで人が駆けつけてくるとは考えられなかった。
いつもは丁寧に扱っている胸を思うがままに揉んでしまうのは新鮮だ。それに、先輩の胸は小さい物ではないのでいい加減に扱っても柔らかい弾力を返してきていた。ブラジャーの上からでもよくわかる。
先輩は動くのに疲れてきたのか、だんだんと抵抗しなくなってきた。それを見計らい、俺は畳まれていたタオルのひとつを手に取る。
「はぁっ…」
俺が一瞬口を押さえる手を離すと、先輩は苦しそうに息を吸う。暴れたせいで息苦しくなっていたようだ。その間に、俺は素早く先輩の口にタオルを巻いて頭の後ろで縛り、簡単な猿ぐつわにした。
「っ……っっ…」
先輩は再び呼吸しにくくなった中で、懸命に酸素を求めて息をし始める。暴れた事による呼吸の乱れが収まってくると先輩の苦しそうな様子も収まってきたが、先輩は呼吸の乱れですっかり疲れてしまったようだった。
俺は体重を十分にかけながら先輩の脚の方に移動し、黒いスカートを一気にたくし上げる。
「っ」
先輩が絶望的な顔になった。そして間髪入れず、白いシンプルなショーツを子供相手にするようにずるずると引きずり下ろす。できれば引きちぎりたかったが、ゴムの弾力があるショーツを破くのは大変そうなので諦めた。そのまま、躊躇せずに先輩のあそこを触り始める。
「っ、っ」
さすがに先輩は身体をよじらせて抵抗したが、俺の指を拒めるはずがなかった。粘膜の中に俺の指が入り込んでいく。
温かくねっとりしたひだひだを、俺はこねるように愛撫した。いつもならもっと順を追っている所だが、今は適当に、俺のしたいように指を動かす。
「ふっ…んっ…」
先輩の鼻腔から漏れてくる息の音が、すこし湿り気を帯びてくる。俺は試しにクリトリスを撫でてみた。
「んっ…んんぅ…」
先輩は力無く首を左右に振って、目を閉じてしまう。俺が指を動かし続けると、何度も何度も先輩は首を振って、目をより固く閉じていった。口がふさがれているためか、鼻腔から漏れ出す湿った吐息の音はどんどん大きくなってくる。
ちゅく…
ひょっとしてと思って先輩の中に人差し指の先を入れてみると、濡れていた。
「……!」
先輩がずる、ずると身体を引きずって逃げようとしたので俺は体重をかけ直す。そして、逆の手の親指の腹でクリトリスをふにふにと押しつぶしながら、先輩の中にもっと深く指をつっこんでみた。
先輩の目からはぽろぽろと涙がこぼれて来ている。ひくっ、ひくっとしゃくり上げている所を見ると悲しみで泣いてしまったようだった。
ちゅくちゅくちゅく…
俺は無言で先輩の中に入れた指を動かし、クリトリスを圧迫する。先輩の中はどんどん濡れてきていたので二本目の指を入れてみると、これもやすやすと受け入れた。いつもしている事をすっ飛ばしているのに、いつもとあまり変わらないくらい感じているように見える。
ただ…
ひくっ…ぐすっ…ぐすんっ…
先輩の中がぐちょぐちょになってくるのと比例するように、先輩の泣き声は大きくなってきていた。もちろんタオルのせいで声はほとんど聞こえないが、そのために余計に可哀想にも見える。顔は涙で赤くはれ上がっていた。先輩の泣き顔なんて、俺は見たことがほとんどないから免疫がない。
ひくっ…ぐす
それを見ていると、段々と俺は興奮が冷めてきてしまった。
…ちゅく
「………」
俺は、先輩の中から指を抜いてクリトリスも解放する。かけた体重はそのままだったが、それ以上は何もせずに先輩のことを見つめた。
ひくっ…ひく…
一度ついた泣き癖はすぐ戻るはずもなく、先輩はまだ泣きじゃくっている。俺は、ため息をつきながら口を開こうとした。自分の名前をみさき先輩に告げようとした。
ふるふる…
その時、先輩が首を振る。
「………」
俺は意味がわからず、黙った。
ぐっ…ぐぐ…
「………」
一瞬、頭が真っ白になる。
先輩は、腰を持ち上げてヘアまで濡れそぼったあそこを俺に突き出そうとしていた。俺の体重に押さえつけられた身体を、よじらせながら持ち上げて必死にあそこを俺に向かって示している。
さらに、先輩の手が自分のあそこに向かって…きわどい辺りを触り始める。
ひくっ…ひく
みさき…先輩…
先輩は…泣きながら、俺を誘っていた。もっと触って欲しいと、感じさせて欲しいと…全身で示していた。今は、俺は先輩にとって他人のはずなのに…
…がっ。
俺は先輩の腰を荒々しくつかんだ。
そして、部屋に入った時から勃起しっ放しだったアレを先輩のあそこに押しつける。ぬるぬるになった先輩のあそこの中で、先輩の入り口を見つけるのは簡単なことだった。いちいち見なくても、それくらいはすぐわかる。
ぐぢゅるぅ…
濡れ濡れた音を立てながら、俺のアレは一瞬で先輩の中に入った。やわやわと締め付けてくる柔肉の感触の中を突き進むのは最高だ。
「………」
先輩は俺の突っ込んだ衝撃で身体を少し動かしたが、それ以上に苦痛を感じている様子はなかった。まだ半分泣いているようだが、顔はさっきの悲痛な調子に比べるとだいぶゆるんできている。泣きながら感じているのだ。
ぐぢゅっ! ぐぢゅっ!
バシバシと打ちすえるように腰を突き出すと、派手な水音がした。最初からこんな勢いで動いたのは初めてだ。何も考えずに柔肉を押し広げる。それを何度も繰り返す。幾度繰り返しても、先輩の中は強い抵抗を返していた。そして俺のアレの圧力に屈し、開いていく。抵抗を小気味よく突き破れる絶妙のバランスがあった。
「はぁ…はぁっ」
俺は一度動きを止めて、先輩の一番深くにアレを埋める。すると先輩のあそこは一定の周期でいやらしく俺のペニスを締め付けてきた。動きを止めてみると、先輩の中がぐちゅぐちゅに濡れているのが改めてわかる。普段でもこんな濡れ方はしない。
俺よりも、今の「俺」の方がイイということか。
ぐぢゅ、ぐぢゅっ! ぐしゅっ!
激しい感情の動きにまかせて、俺は先輩の中を突きまくった。何も考えずに先輩の一番奥を揺さぶるほどに突き続ける。どう考えても感じるよりは痛がりそうな衝撃だったが、先輩は苦痛に思っていないようだった。泣きはらした顔はもちろんそのままだが、既に泣いているわけではないようだ。俺のアレをくわえこんで、気持ちよくなってしまっているようだった。
ぐぢゅ、ぐぢゅ…
体力が尽きてしまいそうになるほどに俺は腰を動かす。テクニックなんてない、ただ闇雲に突いているだけだ。それでも先輩の中はじゅぽじゅぽと音を立てて温かく、ぬめぬめして気持ちよかった。たぶん、いつもより。
そんな突き方を延々としている間に、すっかり俺のアレは充血して快感を溜め込んでしまった。
「………」
しかし俺は動きを止めない。猛烈な射精感がせり上がってくるが、同じペースで突き続ける。俺は5秒と持たせることができなかった。
「うううううっ…出るっ…」
…びゅびゅっ! びゅっびゅっ! びゅびゅ…
口の中が香りの良い酸味のようなもので満たされるのを感じながら、俺は果てた。生まれて初めて感じるような虚脱感を覚えながら、どろりとした精液をすごい勢いで出す。尿道を通って出るたびに下半身が崩れ落ちてしまいそうになるほどの強烈な射精だった。
先輩の顔は…表情は…俺には見えない。よく、わからない。ただ、全身は涙と汗と愛液と精液でべとべとだ。汚れている。
びゅ…びゅ。
じゅる…
俺は最後の一滴を注ぎ込むと同時に、アレを思い切り引き抜く。そして、まだ入れているような痺れた感覚をアレの先っぽに感じながら、洗濯物の散乱した中を走って家を飛び出した。
ぱさっ。ぱさ…
「おかえりなさい、浩平君」
西日の入ってくる中で、にっこりと微笑んだ先輩の顔。綺麗に積まれていく洗濯物。
「…ただいま。みさき先輩」
俺は異世界に連れ込まれたような気がしながらも、笑い返しながら畳の上に荷物を投げて座っていた。
(雪見に趣味があったなんて知らなかった。まぁ当然ゲーム中には出てきませんが)
「は、恥ずかしいよ」
「大丈夫」
「あんまり大丈夫じゃないよ…」
みさきが、胸と脚の付け根を隠して身を縮める。
「手、どかしてよ」
「…いやだよ」
「ここまで来ていやだもないでしょ」
「雪ちゃん、借金のカタに身体を出させるなんて極悪人だよっ…」
「だーっ!誰もそんなことしてないでしょ!みさきもいいって言ったんじゃない!」
「…うー」
「うーもえーもないでしょ」
「ひどいよ」
「ひどくないわよっ」
雪見はみさきの胸に乗った手を払うと、ぎゅっと乳房をつかんだ。
「…痛い」
「…そうかもね」
思い直したように、柔らかいタッチにする。
「私の胸はバイクのハンドルじゃないよ…」
「そんなことわかってるわよっ」
「雪ちゃん、こうしている間にもバイクに乗ってる時みたいに目がぎらぎらしてきて…」
「しないわよっ!第一、みさきにはそんなもの見えないでしょ」
「差別だよ」
「してないっ。それにバイクは最近忙しくてお預けになってるわよ」
ぐい、ぐい。
「…やっぱり痛いよ」
「…みさきが変なことばっかり言うから、調子が狂うのよ」
「じゃあ終わり?」
「終わらないっ」
雪見はみさきの乳房をつかんだまま、口を尖らせてしばし考えにふける。
「もっと建設的なことをしようよ」
「みさきの食事よりは建設的よ」
「人は食べないと動けないんだよ」
「食べても食べても止まらないのを見てると、努力ってもんが空しくなるのよ」
「よくわからないよ」
「それでいいわよ…あっ」
雪見はぽん、と手を叩いてみさきの事をまじまじと見つめた。
「な、なに?」
見えなくても雰囲気はつかめる。みさきはたじっとなって身を引こうとした。
「………」
「だ、黙ってるなんて反則だよ」
「………」
がし!
「わっ、わっ、なに!?」
雪見の手がみさきの太股を思い切りつかんだ。みさきは反射的に両手を脚の付け根の所へ動かそうとする。
ぢゅっ。
「ゆっ、ゆっ、ゆゆっ、雪ちゃんっ!」
一瞬早く、雪見の顔がみさきの秘部に滑り込んでいた。そして、べろんと出された舌がみさきのクレヴァスに吸い付く。
「わーっ、わーっ!」
みさきは思わずぺしぺしと雪見の頭を叩いていた。
「んんっ…」
雪見は反射的に顔を上げて抗議しそうになったが、思い直して顔をより強く押しつけ、舌をクレヴァスの中に差し込んでいく。
「だ、だめだよっ、こんなの…」
雪見が言葉を返してこない以上、みさきは力で押し返そうとするしかなかった。だが、いくら力を入れて雪見の頭を押し戻そうとしても、雪見が頭を押してくる力の方が強い。
ぺろ、ぺろ…
「だめっ、だめっ」
雪見はじっくりと味見するかのように、みさきのクレヴァスの中を舌でなぶる。みさきのピンク色の粘膜は、唾液だけで充分な潤いを帯びてきていた。
ちゅうっ…ちゅううっ。
自分の唾液を吸い取るような、強い吸引を行う。みさきの下の唇が、ぴったりと雪見の唇に重なっていた。
「あっ…雪ちゃんっ!?」
三度目の吸い立てを受けた瞬間、みさきがくたっと全身を弛緩させた。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。
「だ、だめだよ…あっ…あっ」
雪見の唇は、みさきの奥に隠れた真珠色の突起を探り当てていたのだ。そこを、ありたけの力で吸い立てていく。雪見の頭を押さえつけようとするみさきの手も、すぐに力を失ってしまった。切なそうな顔をしながら、両手を雪見の頭に当てて荒い息を立てるだけである。
ちゅっ…ぢゅっ、ぢゅぢゅっ。
「うーっ!」
さらに深く侵入した雪見の唇が、直接突起を捉える。数回激しくしごかれると、包皮が剥けて、ピンと尖った部分が直接雪見の唇に吸い立てられてしまった。
ちろちろちろ。
さらに、細くとがらせた舌先が執拗に突起を転がしていく。
ぷじゅっ!
「あっ!」
みさきが目をぎゅっと閉じた。その瞬間みさきの中から透明な液体が噴き出して、雪見のあごの辺りに飛びかかる。
ちろちろちろ…
雪見は狩り立てるような真剣な目で、みさきの最も弱い部分をこれでもかと言うほどに責めた。他の部分には目もくれず、ただ敏感な突起だけを容赦なく舐める。
「う…うー…うーっ…!」
…ビクビクビクッ!
ついにみさきが全身を激しく震わせ、昇天した。長い髪を振り乱しながら、無茶苦茶に雪見の顔へクレヴァスを押しつける。口元からよだれが垂れていた。
「…ふぅ」
「ゆ、ゆきひゃん、ひほいよ」
ヒク…!ヒク…!と、未だに身体をひくつかせているみさきが口元を拭きながら言う。
「何言ってんの。気持ちよくさせてあげたんだから、感謝して欲しいくらいよ」
「私、初めてだったのに…もう、お嫁さんにいけないよ…」
「初めてじゃないっ!それに、バージンはずっととっといてあげてるでしょ!?なんだったら今キズモノのからだにしてほしいっ!?」
「ゆ、雪ちゃん、落ち着いてよっ…」
「はぁ…はぁっ…これだからあんたは…」
「で、私は帰っていいの?」
「だめ。今晩はずっとここにいて」
「私、監禁?」
「違うでしょっ!ただ、必要な時はすぐってことよ」
雪見は、半裸の姿のまま電気スタンドだけが点けてある机に向かった。机の上には、赤書きが大量に入っている原稿用紙やワープロがごちゃごちゃと並んでいる。
「ひどいよ、雪ちゃん」
「創作のためにはギセイも必要なのよ」
「まずはこんなことしなくても書けるようになる方が先だと思うよ…前はバイクでスランプ解消してるって言ってたのに…」
「時間がないのっ!しばらく静かにしてて」
「うー…自分の気が済んだらもう用済み」
「気が済んだんだからしょうがないでしょ」
「開き直りだよ…」
「なんとでもいいなさい」
「は、恥ずかしいよ」
「大丈夫」
「あんまり大丈夫じゃないよ…」
みさきが、胸と脚の付け根を隠して身を縮める。
「手、どかしてよ」
「…いやだよ」
「ここまで来ていやだもないでしょ」
「雪ちゃん、借金のカタに身体を出させるなんて極悪人だよっ…」
「だーっ!誰もそんなことしてないでしょ!みさきもいいって言ったんじゃない!」
「…うー」
「うーもえーもないでしょ」
「ひどいよ」
「ひどくないわよっ」
雪見はみさきの胸に乗った手を払うと、ぎゅっと乳房をつかんだ。
「…痛い」
「…そうかもね」
思い直したように、柔らかいタッチにする。
「私の胸はバイクのハンドルじゃないよ…」
「そんなことわかってるわよっ」
「雪ちゃん、こうしている間にもバイクに乗ってる時みたいに目がぎらぎらしてきて…」
「しないわよっ!第一、みさきにはそんなもの見えないでしょ」
「差別だよ」
「してないっ。それにバイクは最近忙しくてお預けになってるわよ」
ぐい、ぐい。
「…やっぱり痛いよ」
「…みさきが変なことばっかり言うから、調子が狂うのよ」
「じゃあ終わり?」
「終わらないっ」
雪見はみさきの乳房をつかんだまま、口を尖らせてしばし考えにふける。
「もっと建設的なことをしようよ」
「みさきの食事よりは建設的よ」
「人は食べないと動けないんだよ」
「食べても食べても止まらないのを見てると、努力ってもんが空しくなるのよ」
「よくわからないよ」
「それでいいわよ…あっ」
雪見はぽん、と手を叩いてみさきの事をまじまじと見つめた。
「な、なに?」
見えなくても雰囲気はつかめる。みさきはたじっとなって身を引こうとした。
「………」
「だ、黙ってるなんて反則だよ」
「………」
がし!
「わっ、わっ、なに!?」
雪見の手がみさきの太股を思い切りつかんだ。みさきは反射的に両手を脚の付け根の所へ動かそうとする。
ぢゅっ。
「ゆっ、ゆっ、ゆゆっ、雪ちゃんっ!」
一瞬早く、雪見の顔がみさきの秘部に滑り込んでいた。そして、べろんと出された舌がみさきのクレヴァスに吸い付く。
「わーっ、わーっ!」
みさきは思わずぺしぺしと雪見の頭を叩いていた。
「んんっ…」
雪見は反射的に顔を上げて抗議しそうになったが、思い直して顔をより強く押しつけ、舌をクレヴァスの中に差し込んでいく。
「だ、だめだよっ、こんなの…」
雪見が言葉を返してこない以上、みさきは力で押し返そうとするしかなかった。だが、いくら力を入れて雪見の頭を押し戻そうとしても、雪見が頭を押してくる力の方が強い。
ぺろ、ぺろ…
「だめっ、だめっ」
雪見はじっくりと味見するかのように、みさきのクレヴァスの中を舌でなぶる。みさきのピンク色の粘膜は、唾液だけで充分な潤いを帯びてきていた。
ちゅうっ…ちゅううっ。
自分の唾液を吸い取るような、強い吸引を行う。みさきの下の唇が、ぴったりと雪見の唇に重なっていた。
「あっ…雪ちゃんっ!?」
三度目の吸い立てを受けた瞬間、みさきがくたっと全身を弛緩させた。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。
「だ、だめだよ…あっ…あっ」
雪見の唇は、みさきの奥に隠れた真珠色の突起を探り当てていたのだ。そこを、ありたけの力で吸い立てていく。雪見の頭を押さえつけようとするみさきの手も、すぐに力を失ってしまった。切なそうな顔をしながら、両手を雪見の頭に当てて荒い息を立てるだけである。
ちゅっ…ぢゅっ、ぢゅぢゅっ。
「うーっ!」
さらに深く侵入した雪見の唇が、直接突起を捉える。数回激しくしごかれると、包皮が剥けて、ピンと尖った部分が直接雪見の唇に吸い立てられてしまった。
ちろちろちろ。
さらに、細くとがらせた舌先が執拗に突起を転がしていく。
ぷじゅっ!
「あっ!」
みさきが目をぎゅっと閉じた。その瞬間みさきの中から透明な液体が噴き出して、雪見のあごの辺りに飛びかかる。
ちろちろちろ…
雪見は狩り立てるような真剣な目で、みさきの最も弱い部分をこれでもかと言うほどに責めた。他の部分には目もくれず、ただ敏感な突起だけを容赦なく舐める。
「う…うー…うーっ…!」
…ビクビクビクッ!
ついにみさきが全身を激しく震わせ、昇天した。長い髪を振り乱しながら、無茶苦茶に雪見の顔へクレヴァスを押しつける。口元からよだれが垂れていた。
「…ふぅ」
「ゆ、ゆきひゃん、ひほいよ」
ヒク…!ヒク…!と、未だに身体をひくつかせているみさきが口元を拭きながら言う。
「何言ってんの。気持ちよくさせてあげたんだから、感謝して欲しいくらいよ」
「私、初めてだったのに…もう、お嫁さんにいけないよ…」
「初めてじゃないっ!それに、バージンはずっととっといてあげてるでしょ!?なんだったら今キズモノのからだにしてほしいっ!?」
「ゆ、雪ちゃん、落ち着いてよっ…」
「はぁ…はぁっ…これだからあんたは…」
「で、私は帰っていいの?」
「だめ。今晩はずっとここにいて」
「私、監禁?」
「違うでしょっ!ただ、必要な時はすぐってことよ」
雪見は、半裸の姿のまま電気スタンドだけが点けてある机に向かった。机の上には、赤書きが大量に入っている原稿用紙やワープロがごちゃごちゃと並んでいる。
「ひどいよ、雪ちゃん」
「創作のためにはギセイも必要なのよ」
「まずはこんなことしなくても書けるようになる方が先だと思うよ…前はバイクでスランプ解消してるって言ってたのに…」
「時間がないのっ!しばらく静かにしてて」
「うー…自分の気が済んだらもう用済み」
「気が済んだんだからしょうがないでしょ」
「開き直りだよ…」
「なんとでもいいなさい」
「浩平君…」
みさきが小さな声を上げる。その顔は、不安げな表情と嬉しそうな表情が混じって泣き出しそうに見えた。
「いい…よな?先輩」
「はじめてじゃないんだし、嫌だとは言わないよ」
「嫌だとはって…」
浩平がやや躊躇の色を見せる。
「…ごめんね、いいよ。浩平君に抱いて欲しいよ」
「本当だな?先輩」
「うん、なんだか色々な事を思い出しちゃって、不安になっちゃっただけだから、心配しなくても大丈夫」
「…大丈夫、俺はここにいるから」
「うん」
みさきは手を伸ばして、浩平の手を握る。浩平は一度それをしっかりと握り返してから、
「あのさ、先輩身体をつかんでいてもいいけど、できれば手じゃなくて別のところの方がやりやすいんだけど」
「できれば手の方がいいよ」
「せめて服を脱がすまで待っていて欲しい…」
「…うー、わかったよ」
みさきは名残惜しそうに手を離し、ベッドの上に横たえた身体の力を緩める。
浩平はしばしの間、みさきのその様子を見つめていた。
「…浩平君?」
「ごめん、俺もちょっと考え事してた」
「やっぱり」
「悪い、すぐする」
「なんだか変な言い方だね」
「そうかもな」
言いつつ浩平はみさきのスカートのホックに手をかけて、外した。
そうしてから、思い直したように淡いブルーのTシャツをつかんで、脱がしていく。
「お腹がすーすーするよ」
「前にも言ってたっけな、先輩」
「そうだね」
「冷房強すぎないか?」
「大丈夫だよ」
ブラジャーの所までめくり上げてから、浩平は少々迷う。
「先輩、手上げて」
「はい」
みさきは片手を上げる。
「いや、両手」
「あ、はい」
慌ててもう片方の手を上げる。どうやら本気だったらしい。
「なんか、先輩相変わらずだな」
「うー、たまたま勘違いしたんだよ」
「そうか?」
「浩平君、意地悪だよ」
と、Tシャツが首から頭へと脱がされている時にも間延びしたやり取りが入ってくる。
すぽん、とTシャツを抜くと、みさきの髪の毛は好き放題な方向を向いていた。それに気づいたのか、みさきは手ぐしを入れる。浩平はみさきが髪の毛を整えている間にも、みさきの背中に手を入れようとする。
「あ」
「先輩、もうちょっと背中上げてくれるか」
「浩平君、気が早いよ」
髪を整える動きを止めて、みさきは言う。
「早くしてって言ったのは先輩だろ」
「そうは言ってないよ」
「ともかく、背中上げて欲しい」
「…うん」
みさきが背中を上げた隙間に浩平は手を入れる。そして、苦労しつつもなんとかブラジャーのホックを外すのに成功した。
「お腹から上が、全部すーすーするよ…」
そうみさきが言うと同時に、みさきの胸の膨らみを浩平の手が覆う。
「浩平君の手…」
「先輩の、前と変わっていない」
「は、恥ずかしいよ」
「柔らかくて、すべすべしてる」
「…うー」
浩平はその部分を包み込むようにして、じっくりと愛撫していった。慎重な動きは、敏感な突起の部分を避けるようにして続けられていく。それでも、浩平が諦めずに愛撫を繰り返していくと、突起の部分がかすかに固く膨らみ始めた。
「…先輩、何か変わってきた?」
「す、少し熱いよ」
「冷房入っているけど」
「そうじゃなくて、浩平君に触られている部分が熱いよ」
「先輩、気持ちいい?」
「それはどうかわからないけど」
みさきの言葉を聞いて、浩平は少しだけ大胆になった。触る事を避けていた突起の部分に、かすめるような小さな刺激を加えてみる。
「ん…くすぐったいよ」
「ちょっと我慢しててくれるか?」
少なくとも痛がっていない事を確認して、浩平はほのかな愛撫を繰り返していった。次第に突起が大きく膨らみ、ぷつぷつと粟立ち始めたのもわかるようになってきた。
試しに、そこを指先で転がしてみる。
「あ…」
「先輩、痛い?」
「いたく…ないよ」
「もっと強くしても良さそうか?」
「たぶん」
浩平は二本の指ではじくような動きを加えたり、そっとつまんだりしてみる。みさきは、はぁっ…とため息にも似た吐息を漏らしてそれに応えた。
「下、行くけど」
「わ…わかったよ」
少し身体をこわばらせながら、みさきは言う。
浩平はさっきホックだけ外していたスカートに両手を伸ばし、そのままずりずりと引き下ろしていった。みさきは恥ずかしそうにしつつもヒップを浮かせて浩平の動きを助けた。
自分の身体も少しずつ後ろに下げていくようにして、ようやく浩平はみさきの脚からスカートを抜き取る。あとに残っているのはホワイトのショーツだけだった。
「脚もすーすーするよ…」
「先輩、可愛いぞ」
全身の肌をほとんど露わにしたみさきの身体は、浩平にとって初めて見るものだ。普段のおっとりした雰囲気とも違う、何とも言い難い魅力があった。
「こう言うときに言われても、恥ずかしいだけだよ」
「でも、本当に可愛いんだから仕方ない」
「うー」
浩平は再び身体をみさきの上に戻し、ショーツに手をかけた。
「そ、そしたら全部見えちゃうよ」
「そうだよ」
「恥ずかしいよ」
「俺は恥ずかしくないぞ」
「当たり前だよ」
「と言うことで、脱がすぞ、先輩」
さっきと同じように両手で生地をつまみ、ずり下ろす。みさきは最初ヒップをシーツに押しつけて抵抗したが、すぐ諦めて浩平のするがままに任せた。
「す、すーすーしちゃうよっ」
「どこが?」
「言わないよっ!」
みさきは顔を真っ赤にしながら、脚をぱたぱたと動かした。しかし浩平が脱がすのに支障が出るほどの抵抗ではない。
浩平は太股、膝、ふくらはぎ、くるぶしと全て通過させて、ショーツを脱がしきる。一糸纏わぬみさきの姿がそこにはあった。
「じ、じっと見てちゃやだよ」
「んな事言っても」
浩平は、つつしまやかな秘裂に目をやる。前見たときは闇の中で、しかもスカートの下だったのだが、今は明るい光の下ではっきりと見えてしまっている。
そこは、一度浩平を受け入れたにも拘わらずほとんど変わっていないように見えた。清潔できれいな縦の筋が、薄いヘアに覆われているだけである。
浩平は指を一本突きだして、秘裂の上を撫でた。
「あっ」
みさきがシーツをぎゅっとつかむ。そして、逆の手を必死に浩平の方に突き出した。
「手、手」
「え?あ、そうか」
浩平は左の手を伸ばしてみさきの手を握る。
そのまま行為を再開した。表面を撫でる上下運動に段々力を入れて、秘裂の中に指が沈み込むようにしていく。
「痛くないか?」
「大丈夫…みたいだね…」
みさき自身もどこか戸惑っているような声だった。
浩平はとりあえず強く指を動かし過ぎないようにだけ留意しながら、秘裂の中を適当に探っていってみる。
「ん!」
ぎゅっ!
「せ、先輩?痛かったか?」
強く強く握り返された手とみさきの顔を交互に見比べながら、浩平は問う。
「な、なんだか、びっくりしたよ」
「なんでだ?」
「ずんっ、って身体の奥に何か入ってくるみたいな感じだったんだよ」
「え?ここ?」
ぎゅぎゅっ!
「あっ…なんだか、不思議な気分になっちゃうよ」
「気持ちいいのか?」
「そ、そうかもしれないね」
「なるほど」
浩平は言われた部分を集中的に愛撫していった。
「あ、あ…あっ、あっ!」
みさきが首を振りながら嬌声を上げる。その激しい反応に驚きつつも、浩平は夢中でそこをなで続けた。そうしていくうちに、浩平の指の先が触れているところに何か固いしこりがあるのがわかってくる。
「だ、だめ」
みさきが情けない声を上げた。
「先輩?」
「み、みないで」
浩平がふと視線を動かすと、みさきの身体の中から透明な液体がにじみ出てきている。
「あ…これ…」
「こ、浩平くん見ちゃだめだよっ!」
「先輩…」
「だ、だめっ!」
「もうそろそろ、いいか?」
「うっ…うん、私はいいよ」
みさきが肩すかしを食らったような声を出した。
浩平は素早く自分のズボンとトランクスを脱ぎ去り、準備する。前に交わろうとした時とは全く違う印象があった。悲壮感などない。ただ温かい安堵感だけがある。
「先輩、いくぞ」
「…うん」
浩平は再びみさきと手を握る。そして自らのペニスをみさきのヴァギナにあてがうと、そこにはぬるりとした感触があって浩平を迎え入れようとしていた。前には無かった感覚だ。
それでも慎重に、浩平は腰を前に進めていった。
「っ…あ、あっ」
ぬめった感触のために挿入は比較的スムーズだったが、やはり狭い。みさきはやっとの事といった様子で浩平を受け入れていく。
押し返されそうな圧迫感を感じながら、浩平はやっとの事で一番深くまで到達する。
「先輩…最後まで、入った」
「う、うん…浩平君のが、わかるよ」
「動くけど、いいか?」
「…いいよ」
みさきが身を固くするのを感じつつ、浩平はゆっくりとペニスを抜いていった。途中まで抜いてから、また入れていく。どちらの動作も、している間にみさき自身のきつい締め付けが強すぎるほどに感じられた。
「うあ…浩平くんっ」
「先輩、ごめんな」
「だ、大丈夫だよ…私は、大丈夫だよ」
言いつつもみさきは強く浩平の手を握りしめる。処女でないとは言え、一年もの間行為を経験していないのだから苦痛を感じているのは間違いないだろう。
「俺は、すっごい気持ちいいぞ」
「うん、浩平君、気持ちよくなって」
涙を目に浮かべつつも、みさきはなんとか微笑みを浮かべようとしていた。
少なからず罪悪感に苛(さいな)まれながらも、浩平は抜き差しの運動を続けていく。そのたびにみさきは手を強く握り返し、同時にみさきの中が強く締まって浩平に性感を与えた。
悦びと痛みが入り交じった時が数分間流れ、やっと浩平は限界を迎える。
「みさき先輩、俺もう」
「うんっ…うん」
浩平の頭を様々な判断がめぐる。だが、結局出来たのは直前に引き抜く事だけだった。
びゅっ、びゅ…
「ん…」
みさきの身体に、浩平の出した白濁の液がかかっていく。ほとんど顔に到達しそうなまでの勢いで、腹部から胸のところまで。前のままの髪型だったなら、髪の先にもほとばしった液が付着したかもしれない。
「熱いよ…」
「ごめんな、先輩」
「でも、浩平君のをいっぱい感じるよ」
みさきは惚けた声で言った。
「はは…」
綺麗な肌の上に点々と白濁の液が飛び散った様子はどう見ても汚された姿だったが、みさきはただ肌の感覚だけでそれを感じているのだ。
「俺も、良かった」
「うん」
どこまでもずれている二人だったが、浩平は静かな幸福感を噛みしめていた。
みさきが小さな声を上げる。その顔は、不安げな表情と嬉しそうな表情が混じって泣き出しそうに見えた。
「いい…よな?先輩」
「はじめてじゃないんだし、嫌だとは言わないよ」
「嫌だとはって…」
浩平がやや躊躇の色を見せる。
「…ごめんね、いいよ。浩平君に抱いて欲しいよ」
「本当だな?先輩」
「うん、なんだか色々な事を思い出しちゃって、不安になっちゃっただけだから、心配しなくても大丈夫」
「…大丈夫、俺はここにいるから」
「うん」
みさきは手を伸ばして、浩平の手を握る。浩平は一度それをしっかりと握り返してから、
「あのさ、先輩身体をつかんでいてもいいけど、できれば手じゃなくて別のところの方がやりやすいんだけど」
「できれば手の方がいいよ」
「せめて服を脱がすまで待っていて欲しい…」
「…うー、わかったよ」
みさきは名残惜しそうに手を離し、ベッドの上に横たえた身体の力を緩める。
浩平はしばしの間、みさきのその様子を見つめていた。
「…浩平君?」
「ごめん、俺もちょっと考え事してた」
「やっぱり」
「悪い、すぐする」
「なんだか変な言い方だね」
「そうかもな」
言いつつ浩平はみさきのスカートのホックに手をかけて、外した。
そうしてから、思い直したように淡いブルーのTシャツをつかんで、脱がしていく。
「お腹がすーすーするよ」
「前にも言ってたっけな、先輩」
「そうだね」
「冷房強すぎないか?」
「大丈夫だよ」
ブラジャーの所までめくり上げてから、浩平は少々迷う。
「先輩、手上げて」
「はい」
みさきは片手を上げる。
「いや、両手」
「あ、はい」
慌ててもう片方の手を上げる。どうやら本気だったらしい。
「なんか、先輩相変わらずだな」
「うー、たまたま勘違いしたんだよ」
「そうか?」
「浩平君、意地悪だよ」
と、Tシャツが首から頭へと脱がされている時にも間延びしたやり取りが入ってくる。
すぽん、とTシャツを抜くと、みさきの髪の毛は好き放題な方向を向いていた。それに気づいたのか、みさきは手ぐしを入れる。浩平はみさきが髪の毛を整えている間にも、みさきの背中に手を入れようとする。
「あ」
「先輩、もうちょっと背中上げてくれるか」
「浩平君、気が早いよ」
髪を整える動きを止めて、みさきは言う。
「早くしてって言ったのは先輩だろ」
「そうは言ってないよ」
「ともかく、背中上げて欲しい」
「…うん」
みさきが背中を上げた隙間に浩平は手を入れる。そして、苦労しつつもなんとかブラジャーのホックを外すのに成功した。
「お腹から上が、全部すーすーするよ…」
そうみさきが言うと同時に、みさきの胸の膨らみを浩平の手が覆う。
「浩平君の手…」
「先輩の、前と変わっていない」
「は、恥ずかしいよ」
「柔らかくて、すべすべしてる」
「…うー」
浩平はその部分を包み込むようにして、じっくりと愛撫していった。慎重な動きは、敏感な突起の部分を避けるようにして続けられていく。それでも、浩平が諦めずに愛撫を繰り返していくと、突起の部分がかすかに固く膨らみ始めた。
「…先輩、何か変わってきた?」
「す、少し熱いよ」
「冷房入っているけど」
「そうじゃなくて、浩平君に触られている部分が熱いよ」
「先輩、気持ちいい?」
「それはどうかわからないけど」
みさきの言葉を聞いて、浩平は少しだけ大胆になった。触る事を避けていた突起の部分に、かすめるような小さな刺激を加えてみる。
「ん…くすぐったいよ」
「ちょっと我慢しててくれるか?」
少なくとも痛がっていない事を確認して、浩平はほのかな愛撫を繰り返していった。次第に突起が大きく膨らみ、ぷつぷつと粟立ち始めたのもわかるようになってきた。
試しに、そこを指先で転がしてみる。
「あ…」
「先輩、痛い?」
「いたく…ないよ」
「もっと強くしても良さそうか?」
「たぶん」
浩平は二本の指ではじくような動きを加えたり、そっとつまんだりしてみる。みさきは、はぁっ…とため息にも似た吐息を漏らしてそれに応えた。
「下、行くけど」
「わ…わかったよ」
少し身体をこわばらせながら、みさきは言う。
浩平はさっきホックだけ外していたスカートに両手を伸ばし、そのままずりずりと引き下ろしていった。みさきは恥ずかしそうにしつつもヒップを浮かせて浩平の動きを助けた。
自分の身体も少しずつ後ろに下げていくようにして、ようやく浩平はみさきの脚からスカートを抜き取る。あとに残っているのはホワイトのショーツだけだった。
「脚もすーすーするよ…」
「先輩、可愛いぞ」
全身の肌をほとんど露わにしたみさきの身体は、浩平にとって初めて見るものだ。普段のおっとりした雰囲気とも違う、何とも言い難い魅力があった。
「こう言うときに言われても、恥ずかしいだけだよ」
「でも、本当に可愛いんだから仕方ない」
「うー」
浩平は再び身体をみさきの上に戻し、ショーツに手をかけた。
「そ、そしたら全部見えちゃうよ」
「そうだよ」
「恥ずかしいよ」
「俺は恥ずかしくないぞ」
「当たり前だよ」
「と言うことで、脱がすぞ、先輩」
さっきと同じように両手で生地をつまみ、ずり下ろす。みさきは最初ヒップをシーツに押しつけて抵抗したが、すぐ諦めて浩平のするがままに任せた。
「す、すーすーしちゃうよっ」
「どこが?」
「言わないよっ!」
みさきは顔を真っ赤にしながら、脚をぱたぱたと動かした。しかし浩平が脱がすのに支障が出るほどの抵抗ではない。
浩平は太股、膝、ふくらはぎ、くるぶしと全て通過させて、ショーツを脱がしきる。一糸纏わぬみさきの姿がそこにはあった。
「じ、じっと見てちゃやだよ」
「んな事言っても」
浩平は、つつしまやかな秘裂に目をやる。前見たときは闇の中で、しかもスカートの下だったのだが、今は明るい光の下ではっきりと見えてしまっている。
そこは、一度浩平を受け入れたにも拘わらずほとんど変わっていないように見えた。清潔できれいな縦の筋が、薄いヘアに覆われているだけである。
浩平は指を一本突きだして、秘裂の上を撫でた。
「あっ」
みさきがシーツをぎゅっとつかむ。そして、逆の手を必死に浩平の方に突き出した。
「手、手」
「え?あ、そうか」
浩平は左の手を伸ばしてみさきの手を握る。
そのまま行為を再開した。表面を撫でる上下運動に段々力を入れて、秘裂の中に指が沈み込むようにしていく。
「痛くないか?」
「大丈夫…みたいだね…」
みさき自身もどこか戸惑っているような声だった。
浩平はとりあえず強く指を動かし過ぎないようにだけ留意しながら、秘裂の中を適当に探っていってみる。
「ん!」
ぎゅっ!
「せ、先輩?痛かったか?」
強く強く握り返された手とみさきの顔を交互に見比べながら、浩平は問う。
「な、なんだか、びっくりしたよ」
「なんでだ?」
「ずんっ、って身体の奥に何か入ってくるみたいな感じだったんだよ」
「え?ここ?」
ぎゅぎゅっ!
「あっ…なんだか、不思議な気分になっちゃうよ」
「気持ちいいのか?」
「そ、そうかもしれないね」
「なるほど」
浩平は言われた部分を集中的に愛撫していった。
「あ、あ…あっ、あっ!」
みさきが首を振りながら嬌声を上げる。その激しい反応に驚きつつも、浩平は夢中でそこをなで続けた。そうしていくうちに、浩平の指の先が触れているところに何か固いしこりがあるのがわかってくる。
「だ、だめ」
みさきが情けない声を上げた。
「先輩?」
「み、みないで」
浩平がふと視線を動かすと、みさきの身体の中から透明な液体がにじみ出てきている。
「あ…これ…」
「こ、浩平くん見ちゃだめだよっ!」
「先輩…」
「だ、だめっ!」
「もうそろそろ、いいか?」
「うっ…うん、私はいいよ」
みさきが肩すかしを食らったような声を出した。
浩平は素早く自分のズボンとトランクスを脱ぎ去り、準備する。前に交わろうとした時とは全く違う印象があった。悲壮感などない。ただ温かい安堵感だけがある。
「先輩、いくぞ」
「…うん」
浩平は再びみさきと手を握る。そして自らのペニスをみさきのヴァギナにあてがうと、そこにはぬるりとした感触があって浩平を迎え入れようとしていた。前には無かった感覚だ。
それでも慎重に、浩平は腰を前に進めていった。
「っ…あ、あっ」
ぬめった感触のために挿入は比較的スムーズだったが、やはり狭い。みさきはやっとの事といった様子で浩平を受け入れていく。
押し返されそうな圧迫感を感じながら、浩平はやっとの事で一番深くまで到達する。
「先輩…最後まで、入った」
「う、うん…浩平君のが、わかるよ」
「動くけど、いいか?」
「…いいよ」
みさきが身を固くするのを感じつつ、浩平はゆっくりとペニスを抜いていった。途中まで抜いてから、また入れていく。どちらの動作も、している間にみさき自身のきつい締め付けが強すぎるほどに感じられた。
「うあ…浩平くんっ」
「先輩、ごめんな」
「だ、大丈夫だよ…私は、大丈夫だよ」
言いつつもみさきは強く浩平の手を握りしめる。処女でないとは言え、一年もの間行為を経験していないのだから苦痛を感じているのは間違いないだろう。
「俺は、すっごい気持ちいいぞ」
「うん、浩平君、気持ちよくなって」
涙を目に浮かべつつも、みさきはなんとか微笑みを浮かべようとしていた。
少なからず罪悪感に苛(さいな)まれながらも、浩平は抜き差しの運動を続けていく。そのたびにみさきは手を強く握り返し、同時にみさきの中が強く締まって浩平に性感を与えた。
悦びと痛みが入り交じった時が数分間流れ、やっと浩平は限界を迎える。
「みさき先輩、俺もう」
「うんっ…うん」
浩平の頭を様々な判断がめぐる。だが、結局出来たのは直前に引き抜く事だけだった。
びゅっ、びゅ…
「ん…」
みさきの身体に、浩平の出した白濁の液がかかっていく。ほとんど顔に到達しそうなまでの勢いで、腹部から胸のところまで。前のままの髪型だったなら、髪の先にもほとばしった液が付着したかもしれない。
「熱いよ…」
「ごめんな、先輩」
「でも、浩平君のをいっぱい感じるよ」
みさきは惚けた声で言った。
「はは…」
綺麗な肌の上に点々と白濁の液が飛び散った様子はどう見ても汚された姿だったが、みさきはただ肌の感覚だけでそれを感じているのだ。
「俺も、良かった」
「うん」
どこまでもずれている二人だったが、浩平は静かな幸福感を噛みしめていた。