(9/16の続き)
「………」
それからしばらくの間、あゆは何か考えるような素振りをしながら祐一のペニスと自分の性器を見くらべていた。祐一は何も言わず、濡れたペニスが風に晒されるのにも必死で我慢して、あゆの次の行動をじっと待つ。
…さくっ。
そして、あゆが雪をふみしめて祐一の方に体をにじり寄せてくる。懸命に背のびをしながら、祐一の体と自分の体を密着させようとする。
ふさ…ふさっ
「く、くすぐったい…」
あゆのセーターの裾がペニスをくすぐる。
身長差のせいで、いくらあゆが背伸びしてもペニスのまん中の辺りにセーターの裾が来るので精一杯のようだった。あゆは祐一の体に手を回して、ぴょんぴょんと跳ね上がるような仕草も見せるが、一向にうまくいかない。
「ゆ、祐一君、もうちょっとしゃがんで…」
「こ、これくらいか?」
「少ししゃがみすぎだよ…」
「これくらい…」
「もうちょっと上でいいよ」
「ど、どうするつもりなんだ? それがわかんないと…」
祐一は目の前のあゆの顔を見て、訊く。
寒さのためか、さっきの祐一の口づけのためか、赤く染まっていたあゆの頬が真っ赤になった。
「こ、ここに、祐一君のを入れたいんだよ」
あゆは片方の手を自分の性器の所に持って行って、割れ目を大きく広げた。
「それだったら…」
「ち、違うよっ…もっと…ここの中」
指で広げた部分をあゆは祐一に見せようとするが、体が接近しすぎているためにうまくいかない。
「…ねぇ、祐一君…さっき、祐一君が舐めてくれた時…」
「………」
「最後に、おしっことは違うものが出たでしょ…?」
「…あ…ああ」
「あれが、出てきた所…そこに、祐一君のおち○ちんを入れるの」
「………そ、そんなの…」
「できる…はずだから、ボクを信じてよ…」
「………」
あゆの少しかすれた声に、祐一は神妙な様子でうなずいた。
だが、祐一にはどういう事なのかいまひとつイメージできない。酸っぱい液体が出てきた時に、祐一は夢中であゆの秘部の中をなめたが、何かが入っていくような穴があるとは思えなかったのだ。
しかし、そこに穴があったと思えば、どれくらいの位置まで祐一が腰を下げなくてはならないのかは想像できた。
「そ、そう…それくらい」
「ちょっと…辛い」
さっきなめていた時に続いて、また微妙な中腰を取らされるのは祐一にとってだいぶきつい。
「がまんしててね…」
しかし少し上の位置からあゆの目が真剣に祐一の顔を見下ろしてくると、ふわふわとした形の期待が全身を満たしてきて少しの苦痛などまるで気にならなくなってきた。こうして見ると、あゆの目も意外なほど大人っぽく見える。普段は祐一よりも年下に思えて仕方がないのに。
ぎゅっ。
「っ……」
そしてあゆが、祐一の体をしっかりと抱き留める。祐一はセーターのふんわりした感触の向こうから伝わってくる小さな胸の弾力に、祐一の前髪から目の辺りに掛かってくるあゆの温かい吐息に、めまいがしそうなほど魅了された。
ずる…ずる…
あゆが、そこから段々と体を滑り下ろし始める。ある程度まで下がると、祐一の背中に回していた手の片方を体の前の方に持ってきて、
「ううっ」
小さな指にペニスをつかまれると、祐一は思わず息を漏らした。勃起がますます強くなったような気がする。
「動いちゃダメだよ…」
ぬっ…
何かを柔らかく広げていく感触と共に、祐一のペニスはあゆの割れ目の中に導かれていった。ぬめっとした物を感じさせるあたたかな粘膜の感触と、さっきそこを自分で舐めていたという記憶だけで祐一は全身の力が抜けてしまいそうな気がしてしまう。倒れてしまわないよう、祐一は必死になって意識を集中させた。
はぁ…、とあゆが決意を思わせる吐息を漏らす。
ぬぐっ…
「んっ…」
あゆがペニスを指でつかんだまま、腰をさらに下ろし始めた。祐一はそのまま押されて、腰を下げてしまいそうになる。
「だ、だめっ、祐一君…もっとしっかり立っていてっ…」
「わかった…」
祐一は不安を覚えつつも、腰を元通りの位置に押し上げる。今圧力をかけられた限りでは、何もない所に祐一のペニスを無理矢理押しつけているようにしか思えなかったのだ。
ぐぐ…
あゆがまた腰を押し下げてくる。祐一は何とかしてそれを押し戻すような力を加える。不安定な体勢から腰を押し上げようとするのはかなり難しかったが、それでも何とか押し切られないように耐える。
ぐぐぐ…
「あ…」
「も、もっと…祐一君も、腰を上げるくらいにしてっ…!」
「ああ…」
祐一にも、どこかの隙間に先っぽが入りかかっているのが感じられ始めた。祐一は力の入れる方向が狂わないように、慎重に腰を押し上げる。少し間違えば、ペニスの先っぽがぬるっと滑って入り掛かった部分も抜けてしまいそうだった。
ぐぐっ…ぐぅっ…
「あ…あっ…」
「は、はいった」
ついに、祐一のペニスの先端の部分があゆの中をこじ開けるようにして侵入する。
「ま、まだだよ…全部、入るくらいまで…」
「…あゆ、痛いんじゃないのか?」
「へ、へいきっ…」
祐一は、あゆの目に涙が浮かんでいるのに今さらながら気がついた。
「あゆ…」
こんなに狭い所に何かを入れられているのだから、痛いであろうという事は祐一にも想像がつく。ただ起こっている事態のあまりのすごさに、あゆの事まで気が回らなかったのだ。
ぐぐぐ…
「ああっ…う…」
「む、無理するなっ」
「い、いいの…祐一君、気持ちいいでしょ…?」
「あ、ああ」
祐一のペニスは、一番敏感な部分を狭いあゆの媚肉に締め付けられて、先ほどのフェラチオに勝るとも劣らない快感を味わっていた。それに加えて、文字通りの結合感が祐一の心まで震わせる。あゆと一緒にいるという感情が、普段とは比べ物にならないほど強くなっている。
ぐ…ぐぐぐっ
「っ…くぅ…」
「あ、あゆ…」
自分のペニスが、あゆの中の何かを引き剥がしていくような感触だった。それと同時に、あゆの瞳から涙の粒が頬を伝う。
ぐぐっ!
「うっ」
あゆが目を固く閉じて、一気に腰を落とした。祐一は自分のペニスの先がこつんとどこかにぶつかるのを感じ、声を出してしまう。
「あ…あは…祐一君、全部入ったよ」
「…本当…だな…」
祐一は夢の中にでもいるようなぼうっとした声で言い、腰を伸ばして体を直立させた。ぴったりとつながってしまうと、あゆもぎりぎり地面に足が届くようだ。
ぽたっ。
「あっ…お前、血…」
「う、ううん、平気だよ」
「平気っ、て…」
ぽたっ。ぽたっ。
結合部分から垂れた血が、ズボンやキュロットに掛かり、いくらかは白い雪の上に落ちて真っ赤な点を作っていく。
「祐一君…ボクの中、気持ちいい?」
「ああ…」
「ボクも、祐一君のが入ってきていて、痛いけれどすごく嬉しいよ」
「ごめんな…」
「だって、すごく嬉しいんだもん…」
ぽたっ、ぽた…
また血が垂れる。雪の上に、契りの証が赤々と刻み込まれていく。
「祐一君、ボクの事を忘れないでいてくれる?」
「…約束したろ、今日…」
「そうだね…」
「俺はあゆのことを忘れないし、絶対にこの街に帰ってくる」
「うん…」
ずず…
「あっ…あゆ、痛いんだろ…? 無理するなって…」
「いいよ…祐一君が気持ちよくなってくれているって思えば、ボクは平気だよ」
ずず…ずず…
あゆはうっすらと汗を浮かべながらも、祐一の背中を思い切り強く抱いて腰を上下に少しずつ揺らす。
「む、無理するな」
「祐一君が中に出してくれないと、このおまじないは終わらないから…」
熱に浮かされたような顔をしてあゆが言う。
実際、この寒い中でずっと下半身を晒しているのだから、二人とも体調に影響が出てきているとしてもおかしくはない。つながった部分があまりにも熱かったため、祐一もあゆも寒さのことなど完全に忘れ去ってはいたが。
「祐一君がいやだって言っても、ボクはこのまま続けちゃうよ…」
「あゆ…」
ずる…ずずっ
祐一は、腰の奥に再び熱い物がわだかまってくるのを感じていた。血液と少しの愛液によってぬめった狭い柔壁にぎゅうぎゅうと敏感な部分を締め付けられ、しごかれているのだ。一回放出しているとは言え、それは祐一にとって生まれて初めての射精であり、祐一の中にはまだまだ大量の精液が溜まっている。あゆの献身的な動きに、射出が促されないわけがない。
「ごめんな」
あゆの苦痛を和らげようとして何ができるか祐一は考えたが、結局したのはあゆの体をぐぐっ…と力一杯に腕で抱きしめることだった。
「祐一君…」
それ自体は苦痛の軽減に何の効果もない事はわかっていたのだが、どうしてもそうすべきだと思ってしまったのだ。
「あ…ありがとう」
そう言うあゆの中は、心なしか潤いを増したようにも思える。気のせいなのかもしれなかったが、祐一はすがるようにしてあゆの体を抱きしめ続けた。
ずず…ずる…
その抱擁が、結合感をさらに高め、祐一の快感をさらに膨らませる。
「あ、あゆ…出る…」
「うん…」
祐一は、自分でも驚くほどの早さで射精感が破裂しかかっているのを感じた。
「あゆっ…ごめんな…本当に、ごめんな…」
「あっ」
ずっ。
最後に、祐一はあゆの中を自分の力で一突きした。
…びゅっ。
「祐一君…」
びゅっ。…びゅっ。…びゅぴゅっ
まだ幼いペニスから、半透明の液体があゆの中に飛び出していく。
「で、出てる…」
「うん…祐一君の、ボクの中にいっぱい出てる…」
あゆは抱きしめる力をますます強めた。
「これで、祐一君とボクはいつまで経っても一緒だから…」
びゅ……ぴゅっ。
「絶対に、だいじょうぶ…祐一君がどこに行っても、ボク、祐一君を離さないもんっ!!」
「あゆ…」
ぽろぽろと涙をこぼし始めたあゆを、夕映えに染まるあゆの体の全体を、祐一もありたけの力で抱き返した。
中に入ったペニスは、精液の射出が止まってもしばらくの間ビクビクと痙攣し続けていた。
「………」
それからしばらくの間、あゆは何か考えるような素振りをしながら祐一のペニスと自分の性器を見くらべていた。祐一は何も言わず、濡れたペニスが風に晒されるのにも必死で我慢して、あゆの次の行動をじっと待つ。
…さくっ。
そして、あゆが雪をふみしめて祐一の方に体をにじり寄せてくる。懸命に背のびをしながら、祐一の体と自分の体を密着させようとする。
ふさ…ふさっ
「く、くすぐったい…」
あゆのセーターの裾がペニスをくすぐる。
身長差のせいで、いくらあゆが背伸びしてもペニスのまん中の辺りにセーターの裾が来るので精一杯のようだった。あゆは祐一の体に手を回して、ぴょんぴょんと跳ね上がるような仕草も見せるが、一向にうまくいかない。
「ゆ、祐一君、もうちょっとしゃがんで…」
「こ、これくらいか?」
「少ししゃがみすぎだよ…」
「これくらい…」
「もうちょっと上でいいよ」
「ど、どうするつもりなんだ? それがわかんないと…」
祐一は目の前のあゆの顔を見て、訊く。
寒さのためか、さっきの祐一の口づけのためか、赤く染まっていたあゆの頬が真っ赤になった。
「こ、ここに、祐一君のを入れたいんだよ」
あゆは片方の手を自分の性器の所に持って行って、割れ目を大きく広げた。
「それだったら…」
「ち、違うよっ…もっと…ここの中」
指で広げた部分をあゆは祐一に見せようとするが、体が接近しすぎているためにうまくいかない。
「…ねぇ、祐一君…さっき、祐一君が舐めてくれた時…」
「………」
「最後に、おしっことは違うものが出たでしょ…?」
「…あ…ああ」
「あれが、出てきた所…そこに、祐一君のおち○ちんを入れるの」
「………そ、そんなの…」
「できる…はずだから、ボクを信じてよ…」
「………」
あゆの少しかすれた声に、祐一は神妙な様子でうなずいた。
だが、祐一にはどういう事なのかいまひとつイメージできない。酸っぱい液体が出てきた時に、祐一は夢中であゆの秘部の中をなめたが、何かが入っていくような穴があるとは思えなかったのだ。
しかし、そこに穴があったと思えば、どれくらいの位置まで祐一が腰を下げなくてはならないのかは想像できた。
「そ、そう…それくらい」
「ちょっと…辛い」
さっきなめていた時に続いて、また微妙な中腰を取らされるのは祐一にとってだいぶきつい。
「がまんしててね…」
しかし少し上の位置からあゆの目が真剣に祐一の顔を見下ろしてくると、ふわふわとした形の期待が全身を満たしてきて少しの苦痛などまるで気にならなくなってきた。こうして見ると、あゆの目も意外なほど大人っぽく見える。普段は祐一よりも年下に思えて仕方がないのに。
ぎゅっ。
「っ……」
そしてあゆが、祐一の体をしっかりと抱き留める。祐一はセーターのふんわりした感触の向こうから伝わってくる小さな胸の弾力に、祐一の前髪から目の辺りに掛かってくるあゆの温かい吐息に、めまいがしそうなほど魅了された。
ずる…ずる…
あゆが、そこから段々と体を滑り下ろし始める。ある程度まで下がると、祐一の背中に回していた手の片方を体の前の方に持ってきて、
「ううっ」
小さな指にペニスをつかまれると、祐一は思わず息を漏らした。勃起がますます強くなったような気がする。
「動いちゃダメだよ…」
ぬっ…
何かを柔らかく広げていく感触と共に、祐一のペニスはあゆの割れ目の中に導かれていった。ぬめっとした物を感じさせるあたたかな粘膜の感触と、さっきそこを自分で舐めていたという記憶だけで祐一は全身の力が抜けてしまいそうな気がしてしまう。倒れてしまわないよう、祐一は必死になって意識を集中させた。
はぁ…、とあゆが決意を思わせる吐息を漏らす。
ぬぐっ…
「んっ…」
あゆがペニスを指でつかんだまま、腰をさらに下ろし始めた。祐一はそのまま押されて、腰を下げてしまいそうになる。
「だ、だめっ、祐一君…もっとしっかり立っていてっ…」
「わかった…」
祐一は不安を覚えつつも、腰を元通りの位置に押し上げる。今圧力をかけられた限りでは、何もない所に祐一のペニスを無理矢理押しつけているようにしか思えなかったのだ。
ぐぐ…
あゆがまた腰を押し下げてくる。祐一は何とかしてそれを押し戻すような力を加える。不安定な体勢から腰を押し上げようとするのはかなり難しかったが、それでも何とか押し切られないように耐える。
ぐぐぐ…
「あ…」
「も、もっと…祐一君も、腰を上げるくらいにしてっ…!」
「ああ…」
祐一にも、どこかの隙間に先っぽが入りかかっているのが感じられ始めた。祐一は力の入れる方向が狂わないように、慎重に腰を押し上げる。少し間違えば、ペニスの先っぽがぬるっと滑って入り掛かった部分も抜けてしまいそうだった。
ぐぐっ…ぐぅっ…
「あ…あっ…」
「は、はいった」
ついに、祐一のペニスの先端の部分があゆの中をこじ開けるようにして侵入する。
「ま、まだだよ…全部、入るくらいまで…」
「…あゆ、痛いんじゃないのか?」
「へ、へいきっ…」
祐一は、あゆの目に涙が浮かんでいるのに今さらながら気がついた。
「あゆ…」
こんなに狭い所に何かを入れられているのだから、痛いであろうという事は祐一にも想像がつく。ただ起こっている事態のあまりのすごさに、あゆの事まで気が回らなかったのだ。
ぐぐぐ…
「ああっ…う…」
「む、無理するなっ」
「い、いいの…祐一君、気持ちいいでしょ…?」
「あ、ああ」
祐一のペニスは、一番敏感な部分を狭いあゆの媚肉に締め付けられて、先ほどのフェラチオに勝るとも劣らない快感を味わっていた。それに加えて、文字通りの結合感が祐一の心まで震わせる。あゆと一緒にいるという感情が、普段とは比べ物にならないほど強くなっている。
ぐ…ぐぐぐっ
「っ…くぅ…」
「あ、あゆ…」
自分のペニスが、あゆの中の何かを引き剥がしていくような感触だった。それと同時に、あゆの瞳から涙の粒が頬を伝う。
ぐぐっ!
「うっ」
あゆが目を固く閉じて、一気に腰を落とした。祐一は自分のペニスの先がこつんとどこかにぶつかるのを感じ、声を出してしまう。
「あ…あは…祐一君、全部入ったよ」
「…本当…だな…」
祐一は夢の中にでもいるようなぼうっとした声で言い、腰を伸ばして体を直立させた。ぴったりとつながってしまうと、あゆもぎりぎり地面に足が届くようだ。
ぽたっ。
「あっ…お前、血…」
「う、ううん、平気だよ」
「平気っ、て…」
ぽたっ。ぽたっ。
結合部分から垂れた血が、ズボンやキュロットに掛かり、いくらかは白い雪の上に落ちて真っ赤な点を作っていく。
「祐一君…ボクの中、気持ちいい?」
「ああ…」
「ボクも、祐一君のが入ってきていて、痛いけれどすごく嬉しいよ」
「ごめんな…」
「だって、すごく嬉しいんだもん…」
ぽたっ、ぽた…
また血が垂れる。雪の上に、契りの証が赤々と刻み込まれていく。
「祐一君、ボクの事を忘れないでいてくれる?」
「…約束したろ、今日…」
「そうだね…」
「俺はあゆのことを忘れないし、絶対にこの街に帰ってくる」
「うん…」
ずず…
「あっ…あゆ、痛いんだろ…? 無理するなって…」
「いいよ…祐一君が気持ちよくなってくれているって思えば、ボクは平気だよ」
ずず…ずず…
あゆはうっすらと汗を浮かべながらも、祐一の背中を思い切り強く抱いて腰を上下に少しずつ揺らす。
「む、無理するな」
「祐一君が中に出してくれないと、このおまじないは終わらないから…」
熱に浮かされたような顔をしてあゆが言う。
実際、この寒い中でずっと下半身を晒しているのだから、二人とも体調に影響が出てきているとしてもおかしくはない。つながった部分があまりにも熱かったため、祐一もあゆも寒さのことなど完全に忘れ去ってはいたが。
「祐一君がいやだって言っても、ボクはこのまま続けちゃうよ…」
「あゆ…」
ずる…ずずっ
祐一は、腰の奥に再び熱い物がわだかまってくるのを感じていた。血液と少しの愛液によってぬめった狭い柔壁にぎゅうぎゅうと敏感な部分を締め付けられ、しごかれているのだ。一回放出しているとは言え、それは祐一にとって生まれて初めての射精であり、祐一の中にはまだまだ大量の精液が溜まっている。あゆの献身的な動きに、射出が促されないわけがない。
「ごめんな」
あゆの苦痛を和らげようとして何ができるか祐一は考えたが、結局したのはあゆの体をぐぐっ…と力一杯に腕で抱きしめることだった。
「祐一君…」
それ自体は苦痛の軽減に何の効果もない事はわかっていたのだが、どうしてもそうすべきだと思ってしまったのだ。
「あ…ありがとう」
そう言うあゆの中は、心なしか潤いを増したようにも思える。気のせいなのかもしれなかったが、祐一はすがるようにしてあゆの体を抱きしめ続けた。
ずず…ずる…
その抱擁が、結合感をさらに高め、祐一の快感をさらに膨らませる。
「あ、あゆ…出る…」
「うん…」
祐一は、自分でも驚くほどの早さで射精感が破裂しかかっているのを感じた。
「あゆっ…ごめんな…本当に、ごめんな…」
「あっ」
ずっ。
最後に、祐一はあゆの中を自分の力で一突きした。
…びゅっ。
「祐一君…」
びゅっ。…びゅっ。…びゅぴゅっ
まだ幼いペニスから、半透明の液体があゆの中に飛び出していく。
「で、出てる…」
「うん…祐一君の、ボクの中にいっぱい出てる…」
あゆは抱きしめる力をますます強めた。
「これで、祐一君とボクはいつまで経っても一緒だから…」
びゅ……ぴゅっ。
「絶対に、だいじょうぶ…祐一君がどこに行っても、ボク、祐一君を離さないもんっ!!」
「あゆ…」
ぽろぽろと涙をこぼし始めたあゆを、夕映えに染まるあゆの体の全体を、祐一もありたけの力で抱き返した。
中に入ったペニスは、精液の射出が止まってもしばらくの間ビクビクと痙攣し続けていた。
(6/1のあゆのの続きです)
「あ、あゆ?」
祐一は、かーっと頭の中が熱くなってくるのを感じていた。
「い、いやだって言ってもだめだよ」
あゆはぐっと祐一を下から見上げる。その目には一生懸命の強がりがあった。声が少し落ち着きをなくしているのは良く見れば明らかだったろうが、祐一にはそんな余裕はない。きゅっと閉じられたあゆの口元に白っぽい液体がついたままになっているのを見ただけで、頭の中が動かなくなってしまう。
「…ど、どうすれば…いいんだ?」
祐一は小声で言った。風の吹き抜ける森の中なのに、誰かに聞きつけられるのを恐れているような小さな声である。
「ボ、ボクが説明するよっ!しゃがんで!」
あゆが多少引きつった、大きな声を出す。祐一は思わずこくこくと頭を振って、土の上に座り込んでいた。最初は正座をしそうになったが、雪の降り積もった上にすねがつきそうになった瞬間、慌てて腰を上げる。そして、祐一は膝を抱えた姿勢になった。
「じゃ、じゃあ、ボクのを見せるよ」
「…わかった…」
あゆが緊張した声で言うと、祐一は神妙にうなずく。
…ぐ。
小さな手が、キュロットスカートの腰の部分をつかんだ。
祐一が食い入るように見つめる中、あゆはキュロットスカートと子供用のパンツを一緒に下ろしてしまった。セーターの裾の辺りまでは多少の躊躇もあったが、そこからは一瞬である。
ぱちっ…。
祐一がちょうどまばたきをして、目を開いた時にはあゆの下半身がすっかり露わになってしまっていた。
「………」
ごくり、と生唾を飲み込みながら祐一はあゆのそこを凝視する。そこが見え始める瞬間を見逃してしまったせいか、まばたきすらしないように目を見開いていた。風の吹く中、すぐに目が乾いて痛くなってくるが、それでも祐一は必死になってそこを見つめている。
「こうなってるんだよ…」
あゆは膝の辺りまで下げたキュロットから手を離すと、身を起こした。それによって、下がっていたセーターで隠されていた割れ目の一番上までが全部見えるようになる。
と言っても、あゆの性器は外から見ると完全に一本の筋に他ならなかった。それ以上に、どんな変化も違いもない。それでも、祐一は飽きもせずにずっとそこを見ていた。もちろん、実際に触れてみたいという欲求はむらむらと高まってきている。だが、祐一はあゆの促しなしに神秘の部分に手を伸ばすほど大胆にはなれなかった。
はぁぁぁ…と、あゆが深く息を吐き出す。祐一もつられて呼吸する。
「じゃあ、舐めてよ…」
「うっ…ああ」
祐一はぎごちなくうなずいた。
座ったままの姿勢で、ずりずりとあゆに向かって近づいていく。低い視線から見るあゆの身体は、これまで見てきたあゆとは全く違って見えた。あゆに真上から見下ろされるという経験も、あゆのパンツの下を見るという経験も祐一にはなかったし、その違いがこれほどの気持ちの違いを産み出すという事も知らなかった。
祐一はあゆの足の間を這い上がるようにして、身を起こしていく。すべすべとしたあゆの太股を触ると、未知のどきどきとした感覚が起こってきた。あゆと手をつないだ事はあっても、こんな所に触れた事はない。ただの足、人に見せても全然恥ずかしくないような所なのに、ここまで心が高鳴って来るという事を祐一は不思議に思った。
「祐一君…」
「…あ」
太股の所でとどまっていた祐一に、あゆが声をかけてくる。祐一はばつの悪そうな顔をして、もう一段顔を上げた。その眼前に、いきなりあゆのぴたりと閉じた割れ目が至近距離で飛び込んでくる。
「あっ…あ」
心の準備ができないままに突きつけられたそこに、祐一はどうすればよいのかわからなくなってしまった。太股の上にはそこがあるという事すら忘れていたのだ。見る場所、触る場所がどれも未経験すぎて、つながっているという事がうまく把握できなくなっている。
「い、いやなんて言わせないもん」
あゆが、ほんの少しだけ腰を前に出した。
元々ほとんど離れていなかった祐一の顔とあゆの割れ目は、もう少し動かすだけでくっつく所まで来ている。
祐一は、あゆの匂いを感じていた。普段でも少しは感じられる、名雪やあゆのそばにいる時に感じられる匂い。母親や秋子のそばにいる時ともちょっと違う、ふわっとした甘酸っぱさにも似た匂いだ。それが、今まで感じたことのないほどにはっきりと感じられていた。
その匂いに引かれるようにして、祐一は唇の間から出した舌の先をあゆの割れ目に触れさせた。
『………』
触れた瞬間は、二人とも無言だった。あゆは緊張しきった顔で祐一の頭を見下ろし、祐一は真っ白な頭であゆの匂いを感じている。
舌の先からはほとんど味は伝わってこなかったが、ぷにゅっとした柔らかい感触が感じられた。祐一はそれを確かめるように、少しだけ出した舌を上下に動かす。あゆの閉じた割れ目の上を、真っ赤な色をした祐一の舌が伝っていく。
やはり、二人とも無言だった。あゆの割れ目に少しずつ祐一の唾液が付着していっても、あゆも祐一もこれといった反応を返す事はなかった。そのまま、祐一は機械のように一定の動きで舌を上に下に動かしていく。何をしているのか、よくわからなかった。ただ、いけない事をしているという感覚と、楽しい事をしているという感覚が祐一を支配していた。
「…ボ、ボクはもっといろいろしてあげてたよ」
「………」
祐一がいつまで経っても同じ動きをしているのを見て、ついにあゆが祐一に声をかける。祐一は舌の動きを止めて、頭の動きを元に戻そうと試みた。
表面でないとすれば、中に行くしかない。祐一の意識に、俄然(がぜん)緊張が高まってくる、中がどうなっているのか、祐一には全く想像がつかなかった。
「…祐一君も、だよ…」
あゆが柔らかく腰を押し出す。少しずつ強まってくる圧迫感。祐一は数秒の間躊躇した後、思い切って舌をぐいっと突き出してあゆの割れ目の中に突き入れた。
「きゃ…」
思いも寄らぬ突然の動きに、あゆが声を上げる。
祐一は舌を突っ込んだまま、はぁはぁと息を荒くしていた。一線を踏み込んでしまったという思いがびんびんと背筋を突き抜けていく。それに加えて舌で舐めているという幼児的行為の連続が、祐一の頭から通常の感性を奪っていた。少ししょっぱい味は普段なら嫌なものに感じられたかもしれないが、今の祐一にとっては全く不快なものとしては感じられない。
ぬるん…
「んっ」
祐一が舌をぐるんと動かすと、あゆがわずかに眉をしかめた。そして、祐一と同じようにはぁはぁと熱い息を吐き出す。祐一は大丈夫かどうか訊きたかったが、今の状態ではムリだった。あゆがしていたのと同じ強さならいいはずだ、という思いでしていくしかない。
にゅるっ、ぬる…
祐一はあゆの割れ目の底の部分を、舌で丁寧に舐めていった。舌の先に、肌とは別の感触が感じられる。縦の方向に、少し肉が盛り上がっているようである。祐一はあゆの割れ目の表面を撫でていた時と同じような思いで、その部分を幾度も幾度も舐めた。
次第に耳に聞こえてくるあゆの喘ぎの息が大きくなってくるのが心地よかった。
「ゆ、祐一君、もっと奥っ…」
「……?」
「そ、そこのもっと中…」
そう言って、あゆは脚を大きく開いた。祐一は支えにしていた脚が動いて、バランスを崩しそうになる。
「…はぁっ」
祐一は一度顔を離した。目の前に、自分が今舐めていた部分がある。
「…あ」
「こ、ここ…」
確かに、あゆの割れ目の奥にある赤っぽい肉の部分が開けて、さらに奥の部分が見えていた。濃いピンク色のような、複雑にひだひだが絡み合っている部分。その入り口近くは、べとべとになっていた。自分の唾液がついているのだ。濡れた部分がぬらっとした光を帯びていて、祐一を誘うように光っていた。白い色をしたあゆの肌とは全然違う部分がある事に、祐一は改めて驚く。
「この辺り…」
あけすけもなく広げた自分の性器の中を、あゆは人差し指で指し示した。
祐一は小さくうなずくと、再びあゆの割れ目に顔をうずめる。そして、網膜に残る映像を頼りにしてあゆの割れ目の奥の奥、あゆの指し示した辺りに舌の先を届かせた。
「あっ!」
あゆがはっきりわかるほどに身体をびくつかせる。
「だ、大丈夫!祐一君っ、続けて…」
思わず舌を引っ込めた祐一に、あゆが言う。
「す、すごく気持ちいいだけだから…」
恥ずかしさに震えた声が、祐一を勇気づけた。祐一はさっきよりも慎重に舌を伸ばすと、あゆの奥にゆっくりと舌を差し入れる。
つんっ。
「うん…」
あゆが悩ましい声を出した。祐一はつんつんと幾度かそこをつつき、その後でちろちろと舌の先だけを使って小刻みに舐めてみる。
「も、もう少し上…」
祐一は声に従って、舌の刺激する部分を少しずつ上にスライドさせていった。
「そこっ!」
何か固いものに触ったと思った瞬間、あゆが鋭い声を出す。祐一は反応を確かめるため、舌を広めに出してその辺りをぐりんと舐めた。すると、そこに小さな固い粒のようなものがあるのに気づく。
直感的に、祐一はそこを激しく舌先で震わせてみた。
「あっ、あっ、あっ!」
あゆが大きな声を出して、ぐいっと祐一の頭を押さえ込む。祐一は頭が押し下げられそうになりながらも、それに抵抗して熱心にそこを舌先でいじめ続けた。
「あ、あっ!祐一くんっ、そこ…ボク、気持ちいいっ!」
あゆは顔を両手で押さえながら頭を振り始める。祐一にそれは見えなかったが、頭を押し下げられる力が無くなったのをいい事にありたけの力を込めてあゆの敏感な小粒をいじめていった。
「ボ、ボクっ…来るのっ!き、来ちゃうよ…も、もうだめっ…」
一瞬人が来たのかと祐一はどきりとするが、あゆが腰を振り続けているのを考えればそれはない事はわかった。むしろ、自分の経験と照らし合わせて、あゆの身体に何が起こっているのかを祐一は理解してしまう。
悲鳴のようなあゆの喘ぎ声にぞくぞくとするものを感じながら、祐一は一切の容赦なくあゆの最も弱い部分をピンポイントに舐めていった。
「あっ…あーっ、あーっ!!」
ビクッ!!
そして、あゆの身体が激しく震え上がる。それと同時に、祐一はぷちゅっと音がして何かが飛び出す音を聞いた。
ビクン、ビク…
「あ、あっ…ボク…あ…」
うわごとのようにつぶやくあゆ。祐一は頭がふらふらとしているのを感じつつ、頭を少し引いた。
「…これ」
あゆの中には、祐一の唾液とは明らかに違う何かの液体が吹き出していた。恐らく、絶頂の瞬間に飛び出してきた物であるのは間違いない。祐一のさっきの精通と照らし合わせれば、それは明白だった。
…ちゅっ。
「あぅっ…ゆ、祐一君…」
当然のように、祐一は唇を割れ目に押しつけて、あゆのジュースを舐め取る。温かくて酸っぱく、頭の中をくすぐられるような味がした。じゅるじゅると動物のような音を立てながら、祐一はそれを綺麗に舐め取っていく。
あゆは絶頂の直後で敏感な部分を刺激され、身体をくねらせて悶えていた。
「…ありがとう」
味が無くなるまですっかり舐め取って祐一が顔を上げると、あゆが言う。目元から少し涙がにじんで、顔は真っ赤だった。そして、いつものあゆと比べてひどく大人びて見えた。
「これで、おあいこ、だよな」
「…うん」
あゆがうなずくのを見て、祐一は腰を伸ばした。ずっと中腰のような姿勢でいたため、腰がひどく痛くなってしまっている。しかし、そんな事が全く気にならないほどの満足感が祐一を包んでいた。
「ねぇ、祐一君」
「なんだ?」
祐一が聞き返す。すっかり冷え切った下半身を、ズボンをずり上げて温めようとしていた手が止まった。
「ボク、祐一君の事が好きだよ…」
「………あゆ」
祐一は硬直する。
二人の性器が見える状態で言うような事じゃない、などと思いつつも、祐一はどうしようもなく気持ちが熱くなってくるのを感じる。普段なら軽口のひとつも叩いていたのかも知れないが、今の祐一はそんな事をする気分にはなれなかった。
「それでね、絶対、恋人同士でいられるおまじないを、ボク、知ってるよ」
あゆは臆面もなく、畳みかけるように続ける。
「………」
「だから、祐一君、もしボクの事を好きじゃないなら、途中で嫌だって言ってね」
「あゆ…」
「言わなかったら、ボク、最後までおまじないをしちゃうからね…」
祐一はまた新しい何かが起こる予感を感じながら、身を固くした。
「あ、あゆ?」
祐一は、かーっと頭の中が熱くなってくるのを感じていた。
「い、いやだって言ってもだめだよ」
あゆはぐっと祐一を下から見上げる。その目には一生懸命の強がりがあった。声が少し落ち着きをなくしているのは良く見れば明らかだったろうが、祐一にはそんな余裕はない。きゅっと閉じられたあゆの口元に白っぽい液体がついたままになっているのを見ただけで、頭の中が動かなくなってしまう。
「…ど、どうすれば…いいんだ?」
祐一は小声で言った。風の吹き抜ける森の中なのに、誰かに聞きつけられるのを恐れているような小さな声である。
「ボ、ボクが説明するよっ!しゃがんで!」
あゆが多少引きつった、大きな声を出す。祐一は思わずこくこくと頭を振って、土の上に座り込んでいた。最初は正座をしそうになったが、雪の降り積もった上にすねがつきそうになった瞬間、慌てて腰を上げる。そして、祐一は膝を抱えた姿勢になった。
「じゃ、じゃあ、ボクのを見せるよ」
「…わかった…」
あゆが緊張した声で言うと、祐一は神妙にうなずく。
…ぐ。
小さな手が、キュロットスカートの腰の部分をつかんだ。
祐一が食い入るように見つめる中、あゆはキュロットスカートと子供用のパンツを一緒に下ろしてしまった。セーターの裾の辺りまでは多少の躊躇もあったが、そこからは一瞬である。
ぱちっ…。
祐一がちょうどまばたきをして、目を開いた時にはあゆの下半身がすっかり露わになってしまっていた。
「………」
ごくり、と生唾を飲み込みながら祐一はあゆのそこを凝視する。そこが見え始める瞬間を見逃してしまったせいか、まばたきすらしないように目を見開いていた。風の吹く中、すぐに目が乾いて痛くなってくるが、それでも祐一は必死になってそこを見つめている。
「こうなってるんだよ…」
あゆは膝の辺りまで下げたキュロットから手を離すと、身を起こした。それによって、下がっていたセーターで隠されていた割れ目の一番上までが全部見えるようになる。
と言っても、あゆの性器は外から見ると完全に一本の筋に他ならなかった。それ以上に、どんな変化も違いもない。それでも、祐一は飽きもせずにずっとそこを見ていた。もちろん、実際に触れてみたいという欲求はむらむらと高まってきている。だが、祐一はあゆの促しなしに神秘の部分に手を伸ばすほど大胆にはなれなかった。
はぁぁぁ…と、あゆが深く息を吐き出す。祐一もつられて呼吸する。
「じゃあ、舐めてよ…」
「うっ…ああ」
祐一はぎごちなくうなずいた。
座ったままの姿勢で、ずりずりとあゆに向かって近づいていく。低い視線から見るあゆの身体は、これまで見てきたあゆとは全く違って見えた。あゆに真上から見下ろされるという経験も、あゆのパンツの下を見るという経験も祐一にはなかったし、その違いがこれほどの気持ちの違いを産み出すという事も知らなかった。
祐一はあゆの足の間を這い上がるようにして、身を起こしていく。すべすべとしたあゆの太股を触ると、未知のどきどきとした感覚が起こってきた。あゆと手をつないだ事はあっても、こんな所に触れた事はない。ただの足、人に見せても全然恥ずかしくないような所なのに、ここまで心が高鳴って来るという事を祐一は不思議に思った。
「祐一君…」
「…あ」
太股の所でとどまっていた祐一に、あゆが声をかけてくる。祐一はばつの悪そうな顔をして、もう一段顔を上げた。その眼前に、いきなりあゆのぴたりと閉じた割れ目が至近距離で飛び込んでくる。
「あっ…あ」
心の準備ができないままに突きつけられたそこに、祐一はどうすればよいのかわからなくなってしまった。太股の上にはそこがあるという事すら忘れていたのだ。見る場所、触る場所がどれも未経験すぎて、つながっているという事がうまく把握できなくなっている。
「い、いやなんて言わせないもん」
あゆが、ほんの少しだけ腰を前に出した。
元々ほとんど離れていなかった祐一の顔とあゆの割れ目は、もう少し動かすだけでくっつく所まで来ている。
祐一は、あゆの匂いを感じていた。普段でも少しは感じられる、名雪やあゆのそばにいる時に感じられる匂い。母親や秋子のそばにいる時ともちょっと違う、ふわっとした甘酸っぱさにも似た匂いだ。それが、今まで感じたことのないほどにはっきりと感じられていた。
その匂いに引かれるようにして、祐一は唇の間から出した舌の先をあゆの割れ目に触れさせた。
『………』
触れた瞬間は、二人とも無言だった。あゆは緊張しきった顔で祐一の頭を見下ろし、祐一は真っ白な頭であゆの匂いを感じている。
舌の先からはほとんど味は伝わってこなかったが、ぷにゅっとした柔らかい感触が感じられた。祐一はそれを確かめるように、少しだけ出した舌を上下に動かす。あゆの閉じた割れ目の上を、真っ赤な色をした祐一の舌が伝っていく。
やはり、二人とも無言だった。あゆの割れ目に少しずつ祐一の唾液が付着していっても、あゆも祐一もこれといった反応を返す事はなかった。そのまま、祐一は機械のように一定の動きで舌を上に下に動かしていく。何をしているのか、よくわからなかった。ただ、いけない事をしているという感覚と、楽しい事をしているという感覚が祐一を支配していた。
「…ボ、ボクはもっといろいろしてあげてたよ」
「………」
祐一がいつまで経っても同じ動きをしているのを見て、ついにあゆが祐一に声をかける。祐一は舌の動きを止めて、頭の動きを元に戻そうと試みた。
表面でないとすれば、中に行くしかない。祐一の意識に、俄然(がぜん)緊張が高まってくる、中がどうなっているのか、祐一には全く想像がつかなかった。
「…祐一君も、だよ…」
あゆが柔らかく腰を押し出す。少しずつ強まってくる圧迫感。祐一は数秒の間躊躇した後、思い切って舌をぐいっと突き出してあゆの割れ目の中に突き入れた。
「きゃ…」
思いも寄らぬ突然の動きに、あゆが声を上げる。
祐一は舌を突っ込んだまま、はぁはぁと息を荒くしていた。一線を踏み込んでしまったという思いがびんびんと背筋を突き抜けていく。それに加えて舌で舐めているという幼児的行為の連続が、祐一の頭から通常の感性を奪っていた。少ししょっぱい味は普段なら嫌なものに感じられたかもしれないが、今の祐一にとっては全く不快なものとしては感じられない。
ぬるん…
「んっ」
祐一が舌をぐるんと動かすと、あゆがわずかに眉をしかめた。そして、祐一と同じようにはぁはぁと熱い息を吐き出す。祐一は大丈夫かどうか訊きたかったが、今の状態ではムリだった。あゆがしていたのと同じ強さならいいはずだ、という思いでしていくしかない。
にゅるっ、ぬる…
祐一はあゆの割れ目の底の部分を、舌で丁寧に舐めていった。舌の先に、肌とは別の感触が感じられる。縦の方向に、少し肉が盛り上がっているようである。祐一はあゆの割れ目の表面を撫でていた時と同じような思いで、その部分を幾度も幾度も舐めた。
次第に耳に聞こえてくるあゆの喘ぎの息が大きくなってくるのが心地よかった。
「ゆ、祐一君、もっと奥っ…」
「……?」
「そ、そこのもっと中…」
そう言って、あゆは脚を大きく開いた。祐一は支えにしていた脚が動いて、バランスを崩しそうになる。
「…はぁっ」
祐一は一度顔を離した。目の前に、自分が今舐めていた部分がある。
「…あ」
「こ、ここ…」
確かに、あゆの割れ目の奥にある赤っぽい肉の部分が開けて、さらに奥の部分が見えていた。濃いピンク色のような、複雑にひだひだが絡み合っている部分。その入り口近くは、べとべとになっていた。自分の唾液がついているのだ。濡れた部分がぬらっとした光を帯びていて、祐一を誘うように光っていた。白い色をしたあゆの肌とは全然違う部分がある事に、祐一は改めて驚く。
「この辺り…」
あけすけもなく広げた自分の性器の中を、あゆは人差し指で指し示した。
祐一は小さくうなずくと、再びあゆの割れ目に顔をうずめる。そして、網膜に残る映像を頼りにしてあゆの割れ目の奥の奥、あゆの指し示した辺りに舌の先を届かせた。
「あっ!」
あゆがはっきりわかるほどに身体をびくつかせる。
「だ、大丈夫!祐一君っ、続けて…」
思わず舌を引っ込めた祐一に、あゆが言う。
「す、すごく気持ちいいだけだから…」
恥ずかしさに震えた声が、祐一を勇気づけた。祐一はさっきよりも慎重に舌を伸ばすと、あゆの奥にゆっくりと舌を差し入れる。
つんっ。
「うん…」
あゆが悩ましい声を出した。祐一はつんつんと幾度かそこをつつき、その後でちろちろと舌の先だけを使って小刻みに舐めてみる。
「も、もう少し上…」
祐一は声に従って、舌の刺激する部分を少しずつ上にスライドさせていった。
「そこっ!」
何か固いものに触ったと思った瞬間、あゆが鋭い声を出す。祐一は反応を確かめるため、舌を広めに出してその辺りをぐりんと舐めた。すると、そこに小さな固い粒のようなものがあるのに気づく。
直感的に、祐一はそこを激しく舌先で震わせてみた。
「あっ、あっ、あっ!」
あゆが大きな声を出して、ぐいっと祐一の頭を押さえ込む。祐一は頭が押し下げられそうになりながらも、それに抵抗して熱心にそこを舌先でいじめ続けた。
「あ、あっ!祐一くんっ、そこ…ボク、気持ちいいっ!」
あゆは顔を両手で押さえながら頭を振り始める。祐一にそれは見えなかったが、頭を押し下げられる力が無くなったのをいい事にありたけの力を込めてあゆの敏感な小粒をいじめていった。
「ボ、ボクっ…来るのっ!き、来ちゃうよ…も、もうだめっ…」
一瞬人が来たのかと祐一はどきりとするが、あゆが腰を振り続けているのを考えればそれはない事はわかった。むしろ、自分の経験と照らし合わせて、あゆの身体に何が起こっているのかを祐一は理解してしまう。
悲鳴のようなあゆの喘ぎ声にぞくぞくとするものを感じながら、祐一は一切の容赦なくあゆの最も弱い部分をピンポイントに舐めていった。
「あっ…あーっ、あーっ!!」
ビクッ!!
そして、あゆの身体が激しく震え上がる。それと同時に、祐一はぷちゅっと音がして何かが飛び出す音を聞いた。
ビクン、ビク…
「あ、あっ…ボク…あ…」
うわごとのようにつぶやくあゆ。祐一は頭がふらふらとしているのを感じつつ、頭を少し引いた。
「…これ」
あゆの中には、祐一の唾液とは明らかに違う何かの液体が吹き出していた。恐らく、絶頂の瞬間に飛び出してきた物であるのは間違いない。祐一のさっきの精通と照らし合わせれば、それは明白だった。
…ちゅっ。
「あぅっ…ゆ、祐一君…」
当然のように、祐一は唇を割れ目に押しつけて、あゆのジュースを舐め取る。温かくて酸っぱく、頭の中をくすぐられるような味がした。じゅるじゅると動物のような音を立てながら、祐一はそれを綺麗に舐め取っていく。
あゆは絶頂の直後で敏感な部分を刺激され、身体をくねらせて悶えていた。
「…ありがとう」
味が無くなるまですっかり舐め取って祐一が顔を上げると、あゆが言う。目元から少し涙がにじんで、顔は真っ赤だった。そして、いつものあゆと比べてひどく大人びて見えた。
「これで、おあいこ、だよな」
「…うん」
あゆがうなずくのを見て、祐一は腰を伸ばした。ずっと中腰のような姿勢でいたため、腰がひどく痛くなってしまっている。しかし、そんな事が全く気にならないほどの満足感が祐一を包んでいた。
「ねぇ、祐一君」
「なんだ?」
祐一が聞き返す。すっかり冷え切った下半身を、ズボンをずり上げて温めようとしていた手が止まった。
「ボク、祐一君の事が好きだよ…」
「………あゆ」
祐一は硬直する。
二人の性器が見える状態で言うような事じゃない、などと思いつつも、祐一はどうしようもなく気持ちが熱くなってくるのを感じる。普段なら軽口のひとつも叩いていたのかも知れないが、今の祐一はそんな事をする気分にはなれなかった。
「それでね、絶対、恋人同士でいられるおまじないを、ボク、知ってるよ」
あゆは臆面もなく、畳みかけるように続ける。
「………」
「だから、祐一君、もしボクの事を好きじゃないなら、途中で嫌だって言ってね」
「あゆ…」
「言わなかったら、ボク、最後までおまじないをしちゃうからね…」
祐一はまた新しい何かが起こる予感を感じながら、身を固くした。
「き…ぁぅ…」
ぶるぶるぶる…と、全身が震えて止まらない。今にも崩れ落ちてしまいそうな身体を、葉子は必死に両腕を突っ張って支えていた。肘をかくんと折りそうになる度に、何とかして耐性を立て直す。歯を食いしばろうにも、カチカチと震えてしまっていて無理だった。
全ては、葉子を下から貫くごつごつとした異物感のためだ。まだ幼すぎる少女の狭い部分を、強引に広げている男性器。
「う、うぅーっ…」
ぽたぽたと涙をこぼしながら、葉子は懇願の目で下の男を見つめる。
「やっぱり狭いよな…入ってんのが嘘みたいだ」
「い、いたい…」
「当たり前だ。修練なんだからなー」
男は葉子の悲惨な状況にも拘わらず、軽い声で言った。葉子は心の奥底からどす黒い恨みの感情が沸き起こっているのを感じたが、それをぶつけるわけにはいかない。そうすれば、さらなる惨い陵辱が待っているのは当たり前だ。そして、そういう恐怖への想像力について子供は途方もない能力を持っている。
血こそ出ていなかったが、傍目にも成長しきっていない葉子に侵入している太い肉棒は、ほとんど切り裂いていると言っても過言ではないように見えた。事実、十日ほど前には実際に葉子の中は切り裂かれたのである。今とほぼ同じ太さの肉棒によって。未開通であって当然の箇所は、無理矢理に犯された。幼い頃からの英才教育という揶揄を浴びせられながら…
ず…ずず…
「あぐっ…う…う…」
葉子が腰を少しずつ持ち上げていく。それだけで膣壁に強い摩擦が走り、葉子は恐ろしいほどの痛みに耐えなくてはならなかった。涙をあふさせた瞳は虚空に向けられる。それは何かの救いを求めているというより、理性の空白を直接的に示しているようだった。
ずずず…
「ぎ…かはっ…」
ある程度まで持ち上げたところで、また落とす。既に葉子はほとんど力が入らない。自分の体重を支えきれず、肉棒は奥の奥まで勢いよく突き刺さった。
「いいなぁ…気持ちいい」
「ぐ…うっ…けほっ…げほっ!」
もはや、葉子は呼吸すら困難な様子だった。痛みが体力を奪い尽くし、身体機能のコントロールをおかしくしているのだ。
「ひくっ…うっ…ううっ…うううぅっ…」
ずず…
すすり泣きをしながらも、葉子は腰を再び持ち上げる。
ずんっ。
だが、それを支える力は残っていなかった。葉子の中を激しく肉棒が突き刺す。体重による力だけではなく、男が合わせて腰を持ち上げたのだ。
「残念賞だ」
男がにやにやしながら言う。葉子はもう自分の体重を支えられなくなっている事を分かり切っていたようだった。
「あ…あぁ…あああぁ…」
葉子はずきんずきんという痛みに、涙する事しかできない。意識がふつりと切れてしまってもおかしくないほどだ。それを辛うじて支えているのは、脳裏にこびりついて離れない母親の姿だった。
処女を散らされた時も、フェラチオを始めて強要された時も…側に葉子の母親がいて、それを見守っていた。葉子が精錬の間に連れ込まれるときに、一緒に来いと言われていたのである。
男達は葉子の母親に手を出すことはなかった。ただ、見ていろと言っただけである。しかし葉子が泣き叫ぼうと、意識をもうろうとさせて床に倒れようと、母は助けようとしなかった。
…むしろ、葉子を叱咤(しった)した。幼少の頃から我が子のスポーツを監督する、ステレオタイプの親のように…
恐らく、その場で展開されたのはそういうスポーツ教育と大して変わらなかったものだろう。なぜそうしなければ分からなくても、親に叱咤されれば子供は懸命に努力する。そして時折見せる褒め言葉に、必死にすがりつくようになる。
「なんだよ。まだ少ししかしてないぞ」
「うっ…うあぁぁ…」
葉子は嗚咽を漏らすだけである。
ずっ、ずっ、ずっ…
「あああーっ!!」
不満げな顔をした男が腰を突き上げ始めた。葉子は絶叫を上げて、天井を仰ぐ。口をぱくぱくと動かし、泡を吹き出す。意識はもう限界の近くまで来ていた。
しかし男はマイペースに腰を動かし続ける。
「…………」
葉子は瞳から完全に光を失っていた。声を上げることもできない。ただ、地獄のように痛いだけである。
それでも母の記憶は未だこびりついて離れなかった。
葉子が何人もの男に交替で陵辱され、1時間近くもフェラチオをさせられたとき…最後の方で上手くなったと言われると、葉子の母親はあまりにも場違いなほどの優しい微笑みを浮かべたのだ。昔一緒に暮らしていたときの記憶を思い起こさせるほどの笑顔だった。
その瞬間、ちょうど十回目の発射が不思議と口の中で不快に感じられなくて、葉子は深く悩んだ。
本能的に感じる快と不快と原則を突き崩される…そんな感覚だった。
「よし、出すぞ?」
…びゅびゅ…びゅくっ
男が言うと、すぐに生暖かい精液が飛び出してきて葉子の中をどろりと満たす。膣壁はもう麻痺していて、精液の感触はあまり感じられなかった。
「ふーっ…よし、抜いていいぞー」
ずぷるっ…
そう言われると、葉子は無意識に腰を持ち上げ、やや小さくなった肉棒を引き抜いていた。機械のような動きだ。
ぱたっ。
葉子は男の身体から一歩横に離れると、そのまま身体を床に横たわらせていた。肉棒を引き抜けたのが不思議に思えるほど、体力が失われている。
「好きなだけ寝てろよ。次のヤツが来たら一緒にお楽しみだけどな」
男が起き上がって、服を整えている音がする。
「しっかし、やっぱりガキはダメだよなー。狭いだけでちっとも気持ちよくなんないし。はあぁ」
「………」
真っ赤な欲望が膨れ上がる。
だったら、何故犯した?
もし今葉子が凶器を持っていたなら、迷わず男に襲いかかって殺すまで攻撃したことだろう。
だめなのだ。
母が喜んでくれるためなら、自分が多少どうなってもいいと…上手いと言われたフェラチオを積極的にするような、自分を辱める行為をしてもいいと…そう思っていた。
でも、だめだ。
肉体が傷つけられた瞬間、そんな生ぬるい判断は消し飛んでしまう。
多分、もうお母さんと一緒にいられる時間は少なくない。
これ以上傷つけられたら、自分が動ける状態で傷つけられたら、恐らく葉子は理性を飛ばして男達を殺そうとしてしまうだろうから…
そうなれば、葉子を待つのは死のみだ。
でも、お母さんの誕生日くらいまでは…生きてみたい…
儚い願いは、無機質な壁とグロテスクな白濁液の残骸に吸い込まれていった。
ぶるぶるぶる…と、全身が震えて止まらない。今にも崩れ落ちてしまいそうな身体を、葉子は必死に両腕を突っ張って支えていた。肘をかくんと折りそうになる度に、何とかして耐性を立て直す。歯を食いしばろうにも、カチカチと震えてしまっていて無理だった。
全ては、葉子を下から貫くごつごつとした異物感のためだ。まだ幼すぎる少女の狭い部分を、強引に広げている男性器。
「う、うぅーっ…」
ぽたぽたと涙をこぼしながら、葉子は懇願の目で下の男を見つめる。
「やっぱり狭いよな…入ってんのが嘘みたいだ」
「い、いたい…」
「当たり前だ。修練なんだからなー」
男は葉子の悲惨な状況にも拘わらず、軽い声で言った。葉子は心の奥底からどす黒い恨みの感情が沸き起こっているのを感じたが、それをぶつけるわけにはいかない。そうすれば、さらなる惨い陵辱が待っているのは当たり前だ。そして、そういう恐怖への想像力について子供は途方もない能力を持っている。
血こそ出ていなかったが、傍目にも成長しきっていない葉子に侵入している太い肉棒は、ほとんど切り裂いていると言っても過言ではないように見えた。事実、十日ほど前には実際に葉子の中は切り裂かれたのである。今とほぼ同じ太さの肉棒によって。未開通であって当然の箇所は、無理矢理に犯された。幼い頃からの英才教育という揶揄を浴びせられながら…
ず…ずず…
「あぐっ…う…う…」
葉子が腰を少しずつ持ち上げていく。それだけで膣壁に強い摩擦が走り、葉子は恐ろしいほどの痛みに耐えなくてはならなかった。涙をあふさせた瞳は虚空に向けられる。それは何かの救いを求めているというより、理性の空白を直接的に示しているようだった。
ずずず…
「ぎ…かはっ…」
ある程度まで持ち上げたところで、また落とす。既に葉子はほとんど力が入らない。自分の体重を支えきれず、肉棒は奥の奥まで勢いよく突き刺さった。
「いいなぁ…気持ちいい」
「ぐ…うっ…けほっ…げほっ!」
もはや、葉子は呼吸すら困難な様子だった。痛みが体力を奪い尽くし、身体機能のコントロールをおかしくしているのだ。
「ひくっ…うっ…ううっ…うううぅっ…」
ずず…
すすり泣きをしながらも、葉子は腰を再び持ち上げる。
ずんっ。
だが、それを支える力は残っていなかった。葉子の中を激しく肉棒が突き刺す。体重による力だけではなく、男が合わせて腰を持ち上げたのだ。
「残念賞だ」
男がにやにやしながら言う。葉子はもう自分の体重を支えられなくなっている事を分かり切っていたようだった。
「あ…あぁ…あああぁ…」
葉子はずきんずきんという痛みに、涙する事しかできない。意識がふつりと切れてしまってもおかしくないほどだ。それを辛うじて支えているのは、脳裏にこびりついて離れない母親の姿だった。
処女を散らされた時も、フェラチオを始めて強要された時も…側に葉子の母親がいて、それを見守っていた。葉子が精錬の間に連れ込まれるときに、一緒に来いと言われていたのである。
男達は葉子の母親に手を出すことはなかった。ただ、見ていろと言っただけである。しかし葉子が泣き叫ぼうと、意識をもうろうとさせて床に倒れようと、母は助けようとしなかった。
…むしろ、葉子を叱咤(しった)した。幼少の頃から我が子のスポーツを監督する、ステレオタイプの親のように…
恐らく、その場で展開されたのはそういうスポーツ教育と大して変わらなかったものだろう。なぜそうしなければ分からなくても、親に叱咤されれば子供は懸命に努力する。そして時折見せる褒め言葉に、必死にすがりつくようになる。
「なんだよ。まだ少ししかしてないぞ」
「うっ…うあぁぁ…」
葉子は嗚咽を漏らすだけである。
ずっ、ずっ、ずっ…
「あああーっ!!」
不満げな顔をした男が腰を突き上げ始めた。葉子は絶叫を上げて、天井を仰ぐ。口をぱくぱくと動かし、泡を吹き出す。意識はもう限界の近くまで来ていた。
しかし男はマイペースに腰を動かし続ける。
「…………」
葉子は瞳から完全に光を失っていた。声を上げることもできない。ただ、地獄のように痛いだけである。
それでも母の記憶は未だこびりついて離れなかった。
葉子が何人もの男に交替で陵辱され、1時間近くもフェラチオをさせられたとき…最後の方で上手くなったと言われると、葉子の母親はあまりにも場違いなほどの優しい微笑みを浮かべたのだ。昔一緒に暮らしていたときの記憶を思い起こさせるほどの笑顔だった。
その瞬間、ちょうど十回目の発射が不思議と口の中で不快に感じられなくて、葉子は深く悩んだ。
本能的に感じる快と不快と原則を突き崩される…そんな感覚だった。
「よし、出すぞ?」
…びゅびゅ…びゅくっ
男が言うと、すぐに生暖かい精液が飛び出してきて葉子の中をどろりと満たす。膣壁はもう麻痺していて、精液の感触はあまり感じられなかった。
「ふーっ…よし、抜いていいぞー」
ずぷるっ…
そう言われると、葉子は無意識に腰を持ち上げ、やや小さくなった肉棒を引き抜いていた。機械のような動きだ。
ぱたっ。
葉子は男の身体から一歩横に離れると、そのまま身体を床に横たわらせていた。肉棒を引き抜けたのが不思議に思えるほど、体力が失われている。
「好きなだけ寝てろよ。次のヤツが来たら一緒にお楽しみだけどな」
男が起き上がって、服を整えている音がする。
「しっかし、やっぱりガキはダメだよなー。狭いだけでちっとも気持ちよくなんないし。はあぁ」
「………」
真っ赤な欲望が膨れ上がる。
だったら、何故犯した?
もし今葉子が凶器を持っていたなら、迷わず男に襲いかかって殺すまで攻撃したことだろう。
だめなのだ。
母が喜んでくれるためなら、自分が多少どうなってもいいと…上手いと言われたフェラチオを積極的にするような、自分を辱める行為をしてもいいと…そう思っていた。
でも、だめだ。
肉体が傷つけられた瞬間、そんな生ぬるい判断は消し飛んでしまう。
多分、もうお母さんと一緒にいられる時間は少なくない。
これ以上傷つけられたら、自分が動ける状態で傷つけられたら、恐らく葉子は理性を飛ばして男達を殺そうとしてしまうだろうから…
そうなれば、葉子を待つのは死のみだ。
でも、お母さんの誕生日くらいまでは…生きてみたい…
儚い願いは、無機質な壁とグロテスクな白濁液の残骸に吸い込まれていった。
「………」
一瞬、祐一は何が起こったのかわからなかった。
視界がまっくらな中で、ズボンの生地に突然感じた柔らかい圧力…ふにゅふにゅとした、とても優しいさわり方。
ゆっくりと目を開けると、顔のすぐ近くにあゆの顔が迫っていた。ただしその目は祐一の顔を見ておらず、ずっと下の方をじーっと見ている。つられて祐一も視線をずらすと、あゆの指が揃えられて自分の股間にぴったり当てられていた。
「なにしてるんだ」
「ちょっと…」
そう言って、あゆは指を上下にゆるゆると動かす。祐一は、股間の柔らかい部分が圧力を受けて転がされる感覚を感じていた。今日祐一がはいているのは、ジーンズではなく柔らかい綿のズボンだったのだ。
「やめろっ」
祐一は言い様のない不安感を感じた。蹴り上げられたりすれば吐き気をもよおすほど痛い部分だ。単に転がされるだけでも、加減を間違えば痛いのは間違いない。
しかしあゆは何も言わず、自分の指が触っている部分だけを熱心に見つめて指を動かしていた。祐一は、段々と変な気分になってくる。
「あ、あゆ、気持ち悪い」
「祐一君…かたくなってきた」
「なんだって」
「かたい…」
あゆはくいくいと祐一の股間を押し込んだ。それによって、祐一自身も自分のペニスがこりこりとしこってきているのを否応なく認識させられてしまう。
「あ、あゆ、何したんだ」
「さわっただけだよ…」
「うそだ!なにか変なことをしたな」
「違うもん」
あゆは、小さくふくらんだ祐一のズボンの一番高いところを、ひとさし指で丸を描くようになでる。
「ううっ…」
祐一はびりびりとしびれるような感覚を感じた。それは全く未知の感覚で、どうすればいいのかわからない。くすぐったさを凝縮したような感じでありながら、それとは全く別の不思議な感覚を伴っていた。痛みも少しあったが、祐一はなぜか腰を動かして逃げることができない。
「ねぇ、祐一くん、祐一くんのおち○ちん、見てもいい?」
「い…いやだ、寒い」
「すぐに寒くないようにするから」
「………」
「ぬがすよ」
あゆが身体を低くする。祐一は二本の足で立ったまま、どうする事もできなかった。
指が、ズボンのホックにかかる。ぷちっ、とそれが簡単に外されると、じーっ、と音を立ててジッパーが下ろされていく。
すとん、と綿のゆったりしたズボンは地面に落ちてしまった。風が素足に吹き付ける。
「さ、さむい」
祐一は硬直するが、あゆはすぐにブリーフのところに手をかける。そして、ブリーフの生地を突き上げているペニスをぷるん、と震わせながら一気に脱がしてしまった。
「わ…」
「………」
祐一のペニスはあゆの顔にくっつくほど近くにあった。寒さもひどかったが、それ以上に本能的な背徳感のようなものが感じられる。それが、とてもどきどきした感情になっていく。服を脱いでいるのに、ペニスのところだけは熱くなっていく。
あゆは何を使ってペニスを風から守ろうとしているのか、祐一は色々と考えていたが、次にあゆが取った行動は祐一の想像を超えていた。
はむっ
「…!?」
とろけるような感覚が、祐一を襲った。
あゆがペニスの先っぽを口でくわえた…!
そのまま上目遣いに祐一の反応をうかがっている。祐一のペニスには、あゆの口の中のあたたかくてぬるっとした感覚や、あゆの舌先の柔らかい感触が張り付いていた。
「ひっ」
あゆが、ぬぷーっと口の中に頬張る部分を大きくしていく。祐一の小さなペニスが、あゆの口の中に飲み込まれていく。そこにあるのは、何かを越えてしまったという罪悪感と、はっきりとした快感だった。生まれて初めて感じる、性の悦びだった。
祐一は仔猫のようにおとなしくなり、あゆの次なる行動を待つ。このゲームの行く末は、あゆが全て握っているのだ。祐一は、あゆが何を要求しても喜んで従う気になっていた。
あゆはしばらくペニスをくわえたままちろちろと舌先を動かしていた。さらさらと揺れる長い髪の毛が睾丸の辺りをくすぐり、ますます快感を煽る。
しかし、あゆはやがてちゅぽんと口を離してしまった。あゆの口元から、つつーっとよだれが垂れていった。
祐一はここで行為を終わらされるのではないかという危惧を抱きつつ、濡れたペニスに当たる寒風に必死で耐える。
「へんなあじ…」
「…ごめんな」
「でも、祐一くんだから、ボクはいいよ」
あゆは祐一の目を見ずに、頬を真っ赤にして言った。
そして、今度は舌を思い切り突き出し、ぴんぴんに立っているペニスの先端をじゅるっと舐める。
「くぅっ」
思わず声が漏れる。不安そうにあゆが目を上げた。
だが、祐一はぶんぶんと頭を振った。ここでやめられてはたまらない。
じゅる、じゅると唾液の音を思い切り立てながら、あゆは祐一のペニスを舐め回した。まるでソフトクリームか何かを舐めているみたいだ、と祐一は思う。今度から、アイスを食べているのを見ただけで恥ずかしくなってしまいそうだった。
あゆは飽きもせず、口の周りを唾液でべとべとにしながら舌戯に励んだ。時折、ふくろをさわさわと撫でてみたりもする。
そうする間に、祐一は段々と腰の奥から何かが膨らんでくるのを感じる。怖かったが、あゆにやめてくれとは言えなかった。歯を食いしばって、必死に耐える。しかし、耐えれば耐えるほどにその感覚は膨らんで膨らんで、抑えられなくなっていった。
もじ、もじと祐一が脚をすりあわせたがあゆは気にせず舐め続ける。
だめだっ…
ぴゅっ!
次の瞬間、祐一は自分のペニスが脈動するのを感じていた。
「きゃ」
びく、びく…
果てしない脱力感を感じながら、祐一は得体の知れない感覚に耐えていた。
それが、やがて収まる。あゆの顔を見ると…口元に、半透明の白い液がくっついていた。
「え…」
祐一のペニスは、いつの間にかふにゃふにゃになっている。すると…
「びっくりした…」
「ご、ごめんな」
「………」
あゆは困ったような目で自分の口に付着していた液体を見ていたが、思い切ったように指でそれをぬぐい、口の中に入れる。
「あ、あゆ…」
「…すっごい変なあじ…」
「………」
「勝手に出すんだもん」
「ごめん…あゆ」
「罰だよ」
「…わかった」
「ボクのも、舐めて、くれる…?」
あゆは顔を真っ赤にしながら、真下を向いていた。
一瞬、祐一は何が起こったのかわからなかった。
視界がまっくらな中で、ズボンの生地に突然感じた柔らかい圧力…ふにゅふにゅとした、とても優しいさわり方。
ゆっくりと目を開けると、顔のすぐ近くにあゆの顔が迫っていた。ただしその目は祐一の顔を見ておらず、ずっと下の方をじーっと見ている。つられて祐一も視線をずらすと、あゆの指が揃えられて自分の股間にぴったり当てられていた。
「なにしてるんだ」
「ちょっと…」
そう言って、あゆは指を上下にゆるゆると動かす。祐一は、股間の柔らかい部分が圧力を受けて転がされる感覚を感じていた。今日祐一がはいているのは、ジーンズではなく柔らかい綿のズボンだったのだ。
「やめろっ」
祐一は言い様のない不安感を感じた。蹴り上げられたりすれば吐き気をもよおすほど痛い部分だ。単に転がされるだけでも、加減を間違えば痛いのは間違いない。
しかしあゆは何も言わず、自分の指が触っている部分だけを熱心に見つめて指を動かしていた。祐一は、段々と変な気分になってくる。
「あ、あゆ、気持ち悪い」
「祐一君…かたくなってきた」
「なんだって」
「かたい…」
あゆはくいくいと祐一の股間を押し込んだ。それによって、祐一自身も自分のペニスがこりこりとしこってきているのを否応なく認識させられてしまう。
「あ、あゆ、何したんだ」
「さわっただけだよ…」
「うそだ!なにか変なことをしたな」
「違うもん」
あゆは、小さくふくらんだ祐一のズボンの一番高いところを、ひとさし指で丸を描くようになでる。
「ううっ…」
祐一はびりびりとしびれるような感覚を感じた。それは全く未知の感覚で、どうすればいいのかわからない。くすぐったさを凝縮したような感じでありながら、それとは全く別の不思議な感覚を伴っていた。痛みも少しあったが、祐一はなぜか腰を動かして逃げることができない。
「ねぇ、祐一くん、祐一くんのおち○ちん、見てもいい?」
「い…いやだ、寒い」
「すぐに寒くないようにするから」
「………」
「ぬがすよ」
あゆが身体を低くする。祐一は二本の足で立ったまま、どうする事もできなかった。
指が、ズボンのホックにかかる。ぷちっ、とそれが簡単に外されると、じーっ、と音を立ててジッパーが下ろされていく。
すとん、と綿のゆったりしたズボンは地面に落ちてしまった。風が素足に吹き付ける。
「さ、さむい」
祐一は硬直するが、あゆはすぐにブリーフのところに手をかける。そして、ブリーフの生地を突き上げているペニスをぷるん、と震わせながら一気に脱がしてしまった。
「わ…」
「………」
祐一のペニスはあゆの顔にくっつくほど近くにあった。寒さもひどかったが、それ以上に本能的な背徳感のようなものが感じられる。それが、とてもどきどきした感情になっていく。服を脱いでいるのに、ペニスのところだけは熱くなっていく。
あゆは何を使ってペニスを風から守ろうとしているのか、祐一は色々と考えていたが、次にあゆが取った行動は祐一の想像を超えていた。
はむっ
「…!?」
とろけるような感覚が、祐一を襲った。
あゆがペニスの先っぽを口でくわえた…!
そのまま上目遣いに祐一の反応をうかがっている。祐一のペニスには、あゆの口の中のあたたかくてぬるっとした感覚や、あゆの舌先の柔らかい感触が張り付いていた。
「ひっ」
あゆが、ぬぷーっと口の中に頬張る部分を大きくしていく。祐一の小さなペニスが、あゆの口の中に飲み込まれていく。そこにあるのは、何かを越えてしまったという罪悪感と、はっきりとした快感だった。生まれて初めて感じる、性の悦びだった。
祐一は仔猫のようにおとなしくなり、あゆの次なる行動を待つ。このゲームの行く末は、あゆが全て握っているのだ。祐一は、あゆが何を要求しても喜んで従う気になっていた。
あゆはしばらくペニスをくわえたままちろちろと舌先を動かしていた。さらさらと揺れる長い髪の毛が睾丸の辺りをくすぐり、ますます快感を煽る。
しかし、あゆはやがてちゅぽんと口を離してしまった。あゆの口元から、つつーっとよだれが垂れていった。
祐一はここで行為を終わらされるのではないかという危惧を抱きつつ、濡れたペニスに当たる寒風に必死で耐える。
「へんなあじ…」
「…ごめんな」
「でも、祐一くんだから、ボクはいいよ」
あゆは祐一の目を見ずに、頬を真っ赤にして言った。
そして、今度は舌を思い切り突き出し、ぴんぴんに立っているペニスの先端をじゅるっと舐める。
「くぅっ」
思わず声が漏れる。不安そうにあゆが目を上げた。
だが、祐一はぶんぶんと頭を振った。ここでやめられてはたまらない。
じゅる、じゅると唾液の音を思い切り立てながら、あゆは祐一のペニスを舐め回した。まるでソフトクリームか何かを舐めているみたいだ、と祐一は思う。今度から、アイスを食べているのを見ただけで恥ずかしくなってしまいそうだった。
あゆは飽きもせず、口の周りを唾液でべとべとにしながら舌戯に励んだ。時折、ふくろをさわさわと撫でてみたりもする。
そうする間に、祐一は段々と腰の奥から何かが膨らんでくるのを感じる。怖かったが、あゆにやめてくれとは言えなかった。歯を食いしばって、必死に耐える。しかし、耐えれば耐えるほどにその感覚は膨らんで膨らんで、抑えられなくなっていった。
もじ、もじと祐一が脚をすりあわせたがあゆは気にせず舐め続ける。
だめだっ…
ぴゅっ!
次の瞬間、祐一は自分のペニスが脈動するのを感じていた。
「きゃ」
びく、びく…
果てしない脱力感を感じながら、祐一は得体の知れない感覚に耐えていた。
それが、やがて収まる。あゆの顔を見ると…口元に、半透明の白い液がくっついていた。
「え…」
祐一のペニスは、いつの間にかふにゃふにゃになっている。すると…
「びっくりした…」
「ご、ごめんな」
「………」
あゆは困ったような目で自分の口に付着していた液体を見ていたが、思い切ったように指でそれをぬぐい、口の中に入れる。
「あ、あゆ…」
「…すっごい変なあじ…」
「………」
「勝手に出すんだもん」
「ごめん…あゆ」
「罰だよ」
「…わかった」
「ボクのも、舐めて、くれる…?」
あゆは顔を真っ赤にしながら、真下を向いていた。